集英社新書<br> 戦国ブリテン アングロサクソン七王国の王たち

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集英社新書
戦国ブリテン アングロサクソン七王国の王たち

  • 著者名:桜井俊彰【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 集英社(2024/02発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087213003

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内容説明

本邦初! 英国のアングロサクソン七王国時代を描いた新書。
滅ぼすか、滅ぼされるか。八人の王の決断とは――。
栄枯盛衰の道を辿った七つの国々と、その国王らの波瀾万丈な生涯から英国史の出発点が明らかになる。

【主な内容】
イングランド王国成立前、6世紀後半から10世紀前半までの約400年間。
ブリテン島は戦乱の世を迎えていた。
アングロサクソン七王国(ヘプターキー)時代だ。
激しい抗争が繰り返され、7つの王国は栄枯盛衰の道を辿る。裏切りと策略が飛び交う中で、問われる王の決断。
本書では、七王国時代を生きた8人の王の生涯を読み解く。最初にキリスト教に改宗したエゼルベルト王や、イングランド王国の礎を築いたアルフレッド大王といった個性豊かな王の生き様を通じて、英国史の出発点を解き明かす。

【目次】
1:フランクの圧力をかわし、七王国に号令
  ―エゼルベルト(ケント王国)―
2:奥さんに尻を叩かれながら、覇王
  ―レドワルド(イーストアングリア王国)―
3:もしも、確かさを約束してくれるのなら……
  ―エドウィン(ノーサンブリア王国)―
4:覇王になれなかった異教の王
  ―ペンダ(マーシア王国)―
5:シャルルマーニュと渡り合った「アングル人の王」
  ―オッファ(マーシア王国)―
6:ライバルを制し、新たな戦いの時代へ
  ―エグバート(ウェセックス王国)―
7:無数の矢を射られ、ハリネズミのようになって殉教
  ―セント・エドモンド(イーストアングリア王国)―
8:デーンを叩き、イングランド王国の土台を創った末っ子王
  ―アルフレッド(ウェセックス王国)―

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

122
世界史でノルマン・コンクエストは教わるが、それ以前の日本なら飛鳥時代から平安前期に相当する歴史はほとんど知られていない。日本人に最も縁遠い時代を知ることのできる概説書が出たのは嬉しいが、改めて当時の複雑怪奇さを思い知る。国名も人名もそっくりなのが頻出し、欲にまみれた裏切りと殺し合いが続く戦乱期だったのだ。そこに知性と忍耐を備え、戦争に勝ち国威を高めた8人の王を通じて英国史の初期が見えてくる。力だけが正義の世界で必死で戦った王たちに比べ、国際的な戦乱や宗教対立が絶えない現代人はどれだけ進歩したと言えるのか。2024/04/14

よっち

42
イングランド王国成立前のアングロサクソン七王国時代。その栄枯盛衰の道を辿った7つの国々と、8人の国王の波瀾万丈な生涯から英国史の出発点を探る一冊。6世紀後半から10世紀前半までの約400年間、最初にキリスト教に改宗したエゼルベルト王や、イングランド王国の礎を築いたアルフレッド大王といった個性豊かな王の生き様から、分裂状態にあった英国がどのような経緯で統一国家という形に向かっていったのかを解説していて、フランクやデーン人などの外圧に脅かされる中、波瀾万丈な人生を送った王たちの生き様がなかなか面白かったです。2024/03/06

洋書好きな読書モンガー

27
アングロサクソン王国群の前半5世紀〜9世紀までの8人の王達を解説した本。作者著の後半「消えたイングランド王国」に続く。Cast in Time 第2巻は主人公がコンウォール半島西部の中央付近の領主達を討伐と婚姻で領地を広げていよいよ東隣のサクソン人の王国ウェセックスと向き合う様になるので時代考証として読む。西暦717年主人公が転生して2年。コンウォール半島西部にはブリトン人(コンウォール人)の王国ドゥムノニアが100年後位まであり周囲のサクソン人王国の属国となっていた。ウェセックス王国は国王イネの時代。2025/09/08

ようはん

21
古代ローマ支配の崩壊後に生じたイングランドの七王国による群雄割拠の時代がテーマ。諸王国から入れ替わり立ち替わりに覇王が登場した前半から強大な異民族であるヴァイキングとの死闘と統一へ向かう後半への流れは古代中国の春秋戦国時代から漢帝国登場までの流れを思わせる。2024/11/20

さとうしん

17
イングランド七王国時代の覇王たちの物語。覇王の事跡は晋の文公など中国の春秋時代の覇者たちを思わせるところがあり、またイングランドにも「春秋の筆法」めいたものがあったようである。タイトルは『戦国ブリテン』よりも『春秋ブリテン』の方がふさわしい気がする。内容自体は本書の著者による『イングランド王国前史』と重なる部分が多い2024/06/04

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