内容説明
「私たちが安心して暮らすためにはどのような住宅システムが必要か」──本書は、日本の住宅政策の歴史・他国の事例と理論を振り返りながら、データ分析とインタビュー調査から現代社会における住宅取得のメカニズムとアクセスの社会経済的格差を解析。ゆらぎつつある持家社会の理想と現実を踏まえて今後のあり方を提起する。
目次
シリーズ序文
まえがき
序 章 持家社会のゆらぎ
第1章 日本が持家社会になったのはなぜか
第2章 後期近代における福祉国家の再編と持家の役割
第3章 誰が住宅を所有するのか
第4章 誰が親から経済的援助を受けるのか
第5章 家族はなぜ住宅を買うのか
終 章 人口減少社会における持家のこれから
あとがき
参考文献
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
1
持家社会のゆらぎ:リスク社会としての後期近代と自己責任論 アイデンティティのよりどころ・持家 日本・持家社会:戦前・戦時中の住宅政策 戦後復興期→高度経済成長期→終焉 住宅政策の断絶と連続性 後期近代・福祉国家の再編と持家の役割:ハウジング・レジーム論 福祉レジーム論 社会保障機能 日本・親子関係 誰が住宅を所有:社会医の仕組み 2つのルート 親からの経済的援助;変わる親子関係 なぜ住宅を買う;子ども・喜び・生活変化・将来不安・住宅市場 人口減少社会・家のこれから:格差は積み重なる 住まいをめぐる神話再考2024/02/23