岩波新書<br> ドキュメント 異次元緩和 - 10年間の全記録

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岩波新書
ドキュメント 異次元緩和 - 10年間の全記録

  • 著者名:西野智彦
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 岩波書店(2024/01発売)
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  • ISBN:9784004319979

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内容説明

世界的に例を見ない政策の舞台裏を徹底検証.黒田東彦日銀総裁の誕生秘話,「二並び」の背景,リフレ派の暗躍,知られざるドル危機の真実,唐突な政策修正の謎,YCC終結をめぐる攻防,初の学者総裁選出の経緯など.初めて開示される事実の数々から,当局者たちの思惑や動向,苦渋の決断に至る様が生々しく浮かび上がる.

目次

プロローグ
第一章 「レジーム・チェンジ」の衝撃
喜んで,とは言えないが
追い詰められた中央銀行
共同声明,ぎりぎりの攻防
安倍の「一本足打法」
リフレ派とのめぐり逢い
大御所の画策
共同声明,苦渋の受諾
戦争せずにデフレ脱却を
岩田か,それとも黒田か
テクノクラート人事の政治化
指折りの“日銀バッシャー”
本田邸での祝勝会
“異端児”の逆襲
日銀法に「独立性」はあるか
第二章 「衝撃と畏怖」作戦
新総裁のファイティングポーズ
体制転換の波紋広がる
二を並べて,パネルを作れ
絶対に無理と言うな
「衝撃と畏怖」作戦始まる
ミッドウェーまで行かなきゃいいが
総裁は「ガハハハ」と笑う
「デマケの総裁」の領空侵犯
消費税と「どえらいリスク」
リフレ派の総裁批判
「バズーカⅡ」放たれる
徹底した隠密行動と秘密主義
OBの反発,官邸の疑念
財政再建こそが命綱
異次元緩和に潜む魔力
「量の次はマイナス金利」
長期戦か,出口の一歩か
追い詰められた企画ライン
第三章 船を乗り換える時
マイナス金利の「発煙弾」
黒田体制,最初の危機
高まる不協和音,財務省の懸念
船を乗り換え,持久戦へ
「非伝統的政策」の正統性
「打ち出の小槌」は存在しない
「ポスト黒田」のうごめき
総裁は再任できないのか
ほどほどの物価上昇が心地よい
YCC修正と若田部の抵抗
バランスシート膨張のジレンマ
「反省の弁」と新型ウイルス
電光石火のドル危機回避
第四章 予想もしない結末
米国がYCCを避けた理由
連携強化への「追加注文」
安倍退陣,菅への急接近
「マイナス金利って何だったんだ」
ピュア・セントラルバンクの行方
リフレ派,天王山での敗北
戦争と円安の始まり
総裁の失言,空売りを呼ぶ
安倍元首相の死
止まらぬ円安,埋められた外堀
相場観と勝負勘
市場の反乱,雨宮の「集大成」
後任人事もサプライズ
反省もなく,思い入れもなく
託された「宿題」
「地獄」からの出口
エピローグに代えて
初の学者総裁,誕生の裏で
本命候補のレース離脱
諦めきれなかった首相
年表 異次元緩和の歴史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

シリウスへ行きたい

69
日銀総裁も替わり、首相も交代してそのつぎになった今となっては、過去の話になり、そのときなぜそうしたのかが忘れ去られている。デフレはいっこう収束せず、しかも政府、国民とも、それで由としていた。口では、いろいろ言っても賃金と物価は、それなりに言い関係をしめしていた。当時の国民意識と政府方針が一致しているのだから、いまになって、どうやこうやというのは、一種の死人に口なしである。それで過ぎていった日々が日本にとってよかったかどうか、もう取り返しはつかない。要は今後の問題である。その参考、過去を振り返ることは大事2025/05/21

coolflat

23
アベノミクスの継承だと吹聴するサナエノミクスなるものが、いかに愚かしく浅ましいかがよくわかる。ⅱ頁。異次元緩和。過去の常識を覆す大量の通貨供給で物価を押し上げ、日本経済を再生させようという意気込みが、その言葉には込められていた。アベノミクスの主力のエンジンであり、世界が注目する希有な金融実験でもあった。だが、10年経っても初期の目標には達成できず、異次元緩和はそっくりそのまま次の代に引き継がれた。非常手段だったはずの策は、いつの間にか常態化し、もはや容易には後戻りできないレベルにまで膨張している。2025/10/29

Porco

19
「デマケの黒田さん」という言葉が出てきました。デマケという言葉を初めて知りました。黒田さんは財政規律を重視していた人物なのに、財政規律は政府のやるべきことで日銀の関与するところではないと考えていたのですね。2年どころか、何年経っても物価上昇率が2%に達しないところ、政府は、雇用も増えたし、株価も上がったし、もういいだろうという雰囲気だったというのも意外。政府にやらされていたのかと思いきや、黒田さんがこだわっていたのですね。MMT論者が登場しなかったのは、ちょっと安心か。2024/10/23

koji

19
本書は、過去10年の「日銀の異次元緩和」の当事者達の言動を具に追い、その功罪を検証した良書。中でも肝心要の黒田前総裁の言動の記述が秀逸。これは日経新聞「私の履歴書」(2023年11月)を併せ読むと更に鮮明になります。黒田さんがカールポパー信者であることは夙に有名ですが、これに碧海純一、大森荘蔵、Jヒックス等の思想を重ね合わせ、黒田さんの人生を追いかけると、黒田さんがぶれずに異次元緩和を突き進めた「心」がうっすら見えてきました。私が感じた沢山の思いから一つだけ。一度開けたパンドラの箱はどんな人も閉められない2024/03/07

Francis

16
第二次安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の下で行われた黒田東彦日本銀行総裁の「異次元緩和」がどのように行われたかを記す。安倍元総理、黒田前総裁、様々な人が異次元緩和に絡んでいたことが良く分かる。10年間の異次元緩和は財政ファイナンスによる大量の国債発行、財政赤字の拡大、低金利による円安の進行をもたらしたにもかかわらず、日本経済の体質は良くならなかった。大きな負の遺産を残し、植田和男総裁に引き継がれることになった。これからの日本経済はどうなるのか。それを考えるためにもこの本は読んでおくべき。2024/06/10

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