内容説明
90歳で白血病・認知症の父と、84歳で寝たきり・目の見えない母を介護することになった著者。両親の愛着たっぷりの家での在宅介護を目標に介護福祉士の資格まで取得したものの……。福祉サービスをはじめ、お役立ち情報満載の介護奮闘記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
95
認知症の父と寝たきりの母という両親の介護に奮闘する著者。介護保険制度を利用しながらもその問題点に直面する。特養や施設も利用するが今一つ。そして両親の願は家で暮らすこと。しかし介護する側の体制、体力にも限界が。都会での特養の金額の高さに驚く。それ以外の施設は当然もっとかかる。自分の老後を考えると暗くなる。介護する人にきつい言葉を投げる母、兄弟(姉妹)も親に会いに来ても見ているから買い物なり行ってきたらと自由な時間を与えてはくれない。あるあるだね。1割負担といえどもやっぱり金はかかる。とかくこの世は金次第。2024/04/24
エル
3
読んでいて胸が苦しくなる。介護をする人にはきつく当たり、普段介護をしない人には優しい口調。著者の姉にも色々事情があるのだろうが、介護はせず口だけ出してくるのもイライラする。誰しも住み慣れた家がいいに決まっているのに、現状は家ではなかなか生活できない辛さや、老人施設も色々あるんだなあと勉強になりました。2024/05/06
Saori Yamada
2
親の介護は1人ではできないし、選択することの連続なんだな~。 知識を得ておくことが大事だな。2024/03/22
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2024年1月初版。「週刊朝日」2022年12月2日号~23日号に掲載された「両親の介護」をもとに書き下ろしたもの。90歳で認知症の父と84歳で寝たきりの母を介護する現在進行形譚。オイラも直に要介護者になるのだろうか?制度が細かすぎて理解不能ですね。 2024/02/26
モクモク
0
ありのままに書かれてました。 ご両親の家に対する思いが強いにせよ、「「家にかえりたい」を何とか叶えようと、著者さんだけ意地になり奔走しているような。 吉田潮さんの介護本を先に読みましたが、対照的です(同じように尽くしてますが、迷いがなく明るい)。延命治療についても考えさせられました。2024/08/11