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内容説明
千変万化する妖怪、そのイメージを作り出したのは、不安により膨れ上がる都市住民の想像力であったーー。大通りを闊歩する百鬼夜行、学校の暗闇に潜む女子生徒の幽霊、銀幕を跋扈する大怪獣。人が集まる場所にこそ妖怪あり! 民間伝承から都市伝説まで、江戸から魔都東京まで。時間も空間も乗り越える、遊び心あふれる宮田式妖怪地図を手に、都市怪異譚をたどる旅に出よう。小松和彦による解説「宮田登の妖怪論」収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わ!
6
宮田登さんがいろいろなところに書いた「妖怪」に関する論文を、ごちゃごちゃっとまとめて一冊の本にしたものです。宮田さんと言えば、妖怪研究の民俗学者だと思ったのですが、実は宮田さんが書いた妖怪関連の本は、これが2冊目ということらしい。確か少し前の漫画に、宮田登さんをモデルにしたような人がサブキャストで出てくる妖怪関連の作品を見たことがあるので、ついつい妖怪研究民俗学者宮田登さんのイメージが強かったのですが、少し違うようです。面白いのは小松和彦さんの解説で、宮田さんの本の読み方を懇切丁寧に説明してくれています。2024/07/19
niz001
4
たまに衝動的に買ってしまうこの手の本。「妖怪の民俗学」補講って感じ。あちこちの論文まとめなのでネタ被りもたまに。羽田の大鳥居はそんな由来やったのね。2024/05/04
こゆ
0
普通妖怪とか怪異は農村地方のような場所で体験されることが多いと考えられていたが、この本では都市空間の中で生じる怪異を検証している。この本を作ってる時に著者が亡くなってしまったらしい。語ってる内容が面白かっただけに、今も生きていて、ネットロア なんかの話題に触れた本を刊行されてたら読みたかったのにと思った。2024/03/10
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