内容説明
日本人には少し敷居が高く感じられるクラシック音楽。でもコンサートホールまで聴きに行かない人でも、実は生活の中でさまざまな形で耳にしています。例えば、炊飯器の炊き上がりやお風呂のお湯張り完了で流れる電子音で、TVの人気番組のオープニングテーマとして、映画やアニメの名シーンの一部として、または運動会や結婚式を盛り上げるBGMとして……。
それらの名曲は、ただ聴いているだけでも美しさに浸れますが、そこに隠された作曲家の人生や当時の時代背景、作曲の意図を知ることで、より心に響いてくるものばかりです。そして、曲を理解することが、映画などを深く鑑賞することにもつながります。
クラシック音楽に触れる機会を探している人、教養として音楽の知識を身につけたい人、そして音楽を通して日常生活をちょっと違った視点で眺めたい人にもおすすめの一冊。
目次
【目 次】
はじめに
第1章 生活の中のクラシック音楽
第2章 家電とクラシック音楽
第3章 テレビ番組・CMとクラシック音楽
第4章 映画とクラシック音楽
第5章 アニメとクラシック音楽
第6章 運動会とクラシック音楽
第7章 結婚式とクラシック音楽
第8章 アレンジされたクラシック音楽
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
esop
79
クラシックは我々の生活に溶け込んでいる。 洗濯機の音から、ご飯が炊ける音まで、もうほとんどクラシックだ。と本書を読んで知ることができた。 作曲者や、背景を知ることで、また違った味わいが出てくる。特に映画や、ドラマ、アニメなどに挿入されているのには、それなりの理由がある。 盛り上げたい時、休みたい時、シーン別で聴くのがよさそうだ。2025/07/01
Roko
31
クラシックの曲って、生活の中で気がつかないうちに聞いて、覚えてしまっているものがたくさんあって、曲名は知らないけど、曲が流れてくると「あれだ~」って思うことってありますよね。太田胃散のCMに使用されている、ショパンの「24の前奏曲作品28 第7番 イ長調」、キューピー3分クッキングのテーマ曲、レオン・イエッセルの「おもちゃの兵隊のマーチ」。運動会で使われる、オッフェンバックの「天国と地獄」やハチャトリアンの「剣の舞」なんかも、完全に刷り込まれちゃってる気がします。2024/03/09
緋莢
17
図書館本。映画、TV番組、アニメ、CMは勿論、家電や運動会、結婚式など、色々な場面で使われているクラシックを紹介。運動会のオペレッタ「天国と地獄」序曲、「2001年宇宙の旅」のリヒャルト・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語り 作品30」など、曲名とメロディが一致しているのもいくつかありましたが、「ナニコレ珍百景」がモデスト・ムソルグスキー「キエフの大門」 「キューピー3分クッキング」がオペレッタ「おもちゃの兵隊の観兵式 作品123」(続く2024/11/15
ムーミン2号
17
某サイト献本当選本。なかなか面白かった。クラシック音楽入門書としても十分な内容だと思う。というのは、いろんな場面で使われるクラシック音楽を紹介するだけでなく、時にその曲の作曲者、あるいはその曲の録音等にまつわるエトセトラも紹介してくれているからだ。個人的には家電とクラシックはピンとこなかったが(例えばご飯が炊き上がったら音楽が流れるというような家電は使っていないため)映画とかテレビとか(ウルトラセブンの最終回!)興味深いものも多くあった。ご承知のように、運動会にもたくさんクラシック音楽が使われているよ。2024/01/17
ニョンブーチョッパー
13
★★★☆☆ 一般の人にも知られているいろいろな場面で使われているクラシック音楽や演奏が、どういう理由や経緯で選ばれたのかという裏事情を知ることができて面白い。キューピーの曲=イェッセルのオペレッタ《おもちゃの兵隊の観兵式》の曲であるとか、「2001年宇宙の旅」の楽曲(演奏)が選ばれた経緯とか、銀英伝の曲のセレクトとか、「威風堂々」のタイトルについてとか。銀英伝って観たことなくて、映画版?をアマプラで最初と最後だけ観てみたけれど、マラ3の使い方はかなりかっこいい。2025/05/18