内容説明
本書は、現代社会における主要なリスクである、交通事故リスク、地震リスク、信用リスク、環境リスク、賠償責任リスク、医療リスク、介護リスクなどをとりあげて、それぞれのリスク対応策としての保険制度の存在意義と課題を考察するものである。
近代的保険はその発達に伴って、社会に存在するリスクの社会化をもたらしてきた。リスクと保険の関連性を論ずるにあたって、補償の二階建て論、官民関係論、市場原理との整合性、賠償責任ルールの設定などのテーマを設定し、それを中心に議論を展開することで保険政策の現代的課題にもつなげていくことにする。これらのテーマはいずれも保険学の主要課題であり、現行の保険制度とからめながら論ずることで、具体的かつ現実的な問題に対する政策提言も試みる。こうした議論を通じて、多様かつ複雑なリスクにさらされている現代社会において、保険がいかなる発展方向を示しているかを考察し、改めて保険の本質に迫るものである。
目次
第1章 現代リスクと保険の社会化
第2章 環境リスクと保険理論
第3章 地震リスクと保険理論
第4章 自動車リスクと保険理論
第5章 信用リスクと保険理論
第6章 賠償責任リスクと保険理論
第7章 医療リスクと保険理論
第8章 介護リスクと保険理論
第9章 巨大災害・巨大リスクと保険理論
第10章 保険セーフティネットと保険理論
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