内容説明
ウェディングプランナーの仕事が充実している一方、恋愛に奥手な輪花は、同僚に勧められ、渋々マッチングアプリに登録。この日を境に生活が一変する。マッチングした吐夢と待ち合わせると、現れたのはプロフィールとは別人のように暗い男。恐怖を感じた輪花は、取引先でマッチングアプリ運営会社のプログラマー影山に助けを求めることに。
同じ頃、“アプリ婚“した夫婦が惨殺される悲惨な事件が連続して発生。輪花を取り巻く人物たちの“本当の顔“が次々に明かされ、事件の魔の手が輪花に迫るのだった。誰が味方で、誰が敵なのか――。出会いに隠された恐怖を描く新感覚サスペンス・スリラー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
machi☺︎︎゛
82
タイトルとホラーということでだいたい内容は想像できたけどそれを上回る結末が待っていた。マッチングアプリは利用したことないけど疑い深い私には絶対無理だなと思った。でもこれはマッチングアプリを利用したから怖い目に遭っただけではなくマッチングアプリができる前から話が繋がっていてめちゃくちゃ怖かった。早速映画も見たけどやっぱり怖かった。2025/03/04
いたろう
72
先に映画を観てから読んだ。そのため、登場人物は、どうしても映画の配役で思い浮かべてしまう。本作は、内田監督自身が書いた、原作小説というより、映画作品の小説版。そのため、映画と内容はほぼ同じ。ただ、内田監督は、小説の人というより、やっぱり映画の人なのだろう。小説は映画に比べて何だかあっさり。映画の方が、展開は一緒ながら、映像が饒舌に物語り、説得力がある。内田監督が自分で小説も書いている映画は、他に「ミッドナイトスワン」「異動辞令は音楽隊」等があるが、ジャンルが多岐に渡っていて、監督の守備範囲の広さを感じる。2024/03/09
aquamarine
63
映画の原作小説だが、著者が監督なのでノベライズに近いかもしれない。アプリ婚の夫婦が次々と惨殺されたり、自分がアプリでマッチングした男が不気味な男でストーカーと化したり、最初はアプリの良し悪しを描く話に見えるが、実際は愛を求める狂気の物語。映画を視聴済みだが、映像にはない文や説明が結構あり、それが演者さんの表情やしぐさで見事に補い表現されていたことに気づかされ驚いた。逆に印象的だった笑みが「ぺたり、と笑った」と表現されていて息をのむ。とある小物の使い方も秀逸。これを踏まえてもう一度映像を見てみたくなった。2025/03/16
sayuri
49
マッチングアプリを題材にしたサスペンス小説。マッチングアプリへの警鐘を鳴らす内容かと思いきや、本当の愛を問われる作品だった。主人公は恋に奥手の唯島輪花。親友の勧めでアプリに登録した事で生活が一変する。並行して描かれるのは、アプリ婚した夫婦をターゲットにした連続殺人事件。登場人物が少ない事もあり、ミステリーを読みなれている人なら事件の犯人は容易に想像が付くはず。毎回まんまと騙される私でも難なく正解に辿り着いた。展開も早く読みやすい文章ではあるが後半の輪花の行動には違和感を感じた。ホラー小説ならではの味わい。2024/05/25
mihya
47
アプリ婚の夫婦の連続殺人。 主人公はこの手の話で出てきがちなステレオタイプ。マッチングアプリで知り合ったストーカーの吐夢の方が何だか好感度高いんだが? 展開としては、まあ予想と大きくは違わないんだが、楽しんだ。2025/05/09