内容説明
春夏秋冬を快適に。ひと手間の中に生活の楽しさがある――。
歳を重ねると、愛用品の使い勝手が悪くなるタイミングが訪れる。御飯がおいしく炊ける土鍋が重く感じたり、枕の高さが合わなくなったり、大好きな編み物で疲れてしまったり……。そんな時こそ、もっと素敵な物に出会うチャンスかも。こだわるうちに、若い人より残りの時間は少ないのに、手がかかることが楽しくなってきた! 今の暮らしのサイズにぴったりな品を見つけ出す、宝物探しのような日々を綴った生活実用エッセイ。人気エッセイストが実際に使った物だけを全力でオススメ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キナコ
19
エッセイは久しぶり。歳を取り、生活を小さくしていくなかでの気付き、日々の変化を気づかせてくれた。持ち物を減らしたりするなかで、自分自身を見直していく必要があるのだと感じた。漠然と過ごすのではなく、一つ一つ自分で決めていくことで、より質の高い日々になるのかなぁ。2025/01/11
ちえり
17
初読み作家さん。本屋さんでなんとなく表紙に惹かれて。サラッと読めるエッセイ。生活実用エッセイとあって、なるほど〜と、思うこと多し。私より多分10歳くらい上のようです。子供の頃、私の家には祖母、伯母、叔母、叔父、従姉妹もいて、エッセイに登場する古道具も普通にあったりした。昭和だなぁ、昭和レトロっていわれるんですね。わたし的にはレトロって言えば大正なんだけどな。ほかのエッセイも読んでみたいです、特にネコ様のが。2024/02/06
ぺんぎん
11
「少ない上質なもので豊かに暮らす」内容なのかと思いきや意外とそうでもない。しかし物に対する温かい愛情や、いかに暮らしを心地よくするか工夫されてる様子は伝わった。プラごみ問題は真剣に考えないといけない。化粧品のラメや洗顔料のビーズが下水にたまり溜まって海に流れ、それを魚たちが食べ、その魚を私たちが食べている話にはゾッとしたし、下水を汚さないものを買うようにしなければと思った。あと可愛い包装紙や紙袋をなかなか捨てられない心理にはかなり共感した。我が家もそれらがどんどん溜まっているので何とかしたい。2024/11/04
きょん
11
群さんのこの手のエッセイはずっと読んできたけれど、ずっと気に入って使っているもの、気に入っていたけれど年齢を重ねて合わなくなってきたものなどなど、経年の変化がわかって興味深い。そして、群さんが肌が弱いせいもあると思うが、寝具やパジャマなども自分に合うものをいろいろ試しながら見つけていく様子に、ちょっと羨ましい感じもした。雑に暮らしてるなぁ、自分、、、もう少し物との付き合いを考えてみようかな。2024/02/01
晴
8
初読み。群さんが愛用しているアイテムや考え方をつらつらと綴っているエッセイ。特に「脱プラスチック」のお話は、ちょうどわたしも化学繊維が環境汚染の原因のひとつになっているということについて考えてたので、彼女の脱プラを心かける気持ちを見習いたいなと思いました。あと文房具の章も「わかるわー」と思いつつ読んでいて楽しかったです。2024/09/22