内容説明
魔力を含んだ石に紋を刻むことで様々な効果を発現させる、輝石技術が発達した貴耀国。闇市場に高度な輝石を流す「災禍の彫刻師」によって国は乱れていた。辺境の村で彫刻師として細々と暮らしていた珠里は、輝石の取り扱いが厳格化したせいで仕事を奪われ、宮廷彫刻師になるため聖学府に入学する。独学で身に付けた知識は学士たちから揶揄されるが、講師の蒼元に才能を見出され――。
技術と魔法の人生逆転中華ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
66
ヒロインは本当の天才ですね、、続きはあるのかな2024/02/10
よっち
35
魔石に紋を刻む輝石技術が発達した貴耀国。辺境の村で彫刻師として細々と暮らしていた珠里が、宮廷彫刻師になるため聖学府に入学する魔法中華風ファンタジー。長年職人として働いてきたものの、輝石の取り扱い厳格化で仕事を追われ、同級生には揶揄されるものの、独学で身につけた卓越した技術により自らが思いもしなかった事態に巻き込まれてゆく展開で、隣国からやってきたファーネリアや同じ学士の翠瑜、女剣士の緋茜など周囲にも魅力的なキャラを配していて、災禍の彫刻師を巡る因縁でどう物語が広がっていくのか、是非続巻を期待したいですね。2024/03/04
assam2005
22
辺境の村で細々と輝石を彫刻し生計を立てていた珠里。輝石の取扱い厳格化により宮廷以外では輝石を取り扱えなくなり、輝石彫刻をこよなく愛す珠里は宮廷彫刻家を目指す。異質な才能を持ち、戦いを好まない珠里。人々が恐れる災禍の彫刻師の謎に対抗していく姿はワクワクする。そして、その謎の一片が見えた時の珠里の思いに惹きつけられる。「後宮の百花輪」程の恋愛要素は見えないが、女同士のファーネとの絡みは百花輪を感じさせてくれる。やっぱり瀬那さんは女同士の結託の描き方は流石だなと思わせてくれました。これって続くの?…だといいな。2024/05/19
なみ
22
輝石に紋を刻むことで、様々な事象が発現する世界が舞台の中華ファンタジー。 仕事を失った珠里は、宮廷彫刻師を目指して王都を訪れる。 彫刻の才能に自覚がないまま、様々な出会いやトラブルを通して、彼女は驚愕の真実にたどり着き──。 設定からしてワクワクする作品ですが、中身もすごく面白かった! 勝ち気で仲間思いの相棒、ファーネリアや、どこかミステリアスな翠瑜、格好良い女剣士の緋茜など、出てくるキャラクターがみんな素敵でした。 もっとこの世界に浸っていたいと思える物語です。 続きが読みたい!2024/01/29
アカツキ
10
魔力の宿る石に紋を刻むことで魔法を使えるようにする輝石技術が重視される世界。各国は災禍の彫刻師が彫った輝石を使う賊たちに手を焼いていた。法律の厳重化によって辺境の彫刻師・朱理は仕事を失ってしまうが、愛する彫刻を続けるため宮廷彫刻師になろうと聖学府へ入学しようとする…。チート主人公の活躍を楽しむ。あのシーンは朱理がキレたということなのか、ネコを被っていたということなのか。続くなら読みたいな。2024/08/27