創元推理文庫<br> 天の川の舟乗り

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創元推理文庫
天の川の舟乗り

  • 著者名:北山猛邦【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 東京創元社(2024/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488419172

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内容説明

金塊を祭る金延村に怪盗マゼランを名乗る人物から届いた『祭の夜 金塊を頂く』という予告状。実際は金色に塗っただけの石なのだが、それが知れると観光客が来なくなると危惧した村の有力者の娘は名探偵音野順と推理作家の白瀬白夜に監視を依頼する。しかし、警戒する二人の前で起こったのは密室殺人で……空飛ぶ舟や湖の巨大生物が目撃されるこの村で何が起こっているのか? 大胆なトリックと切実な動機が胸を打つ表題作のほか、事件の影響で祭が廃止された村で観光客の遺体が発見される「マッシー再び」など4編を収録。引きこもりがちな名探偵が活躍する人気シリーズ第3の事件簿。/【目次】人形の村/天の川の舟乗り/怪人対音野要/マッシー再び/解説=青柳碧人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco夏ko10角

16
第3弾。単行本既読だと目次ページのマッシーを見て気付く。『天の川の舟渡り』最後、音野の性格が出てて好きだな。こういうことをしてしまう探偵はそうそういない。『マッシー再び』ラストあたたかくていい。この3冊目も漫画化しないかな。2024/02/23

おうつき

15
四篇が収録されたシリーズ三作目。大胆な物理トリックを用いた不可能犯罪に、謎解きに消極的な引きこもり探偵を始めとしたキャラクターの魅力というシリーズの持ち味は健在だが、過去作と比べるとやや小粒感は否めない。物語としても、トリックの面白さとしても最後の『マッシー再び』が1番だったかな。全作共通のテーマが描かれていたことは、解説を読むまで気づけなかった。2024/03/26

マッちゃま

15
シリーズ第3弾。決定的なネタバレはありませんが刊行順に、そして本書も作品内の時間軸的に掲載順にお読みする事をお勧めします♪引きこもりの名探偵 音野 順と助手(積極的に対外交渉してくれる)の推理作家 白瀬 白夜が活躍する3作の短編と、名探偵の兄が再登場する短編1作を含む4作品からなる本格ミステリ。夜中に髪が伸びる人形、金鉱跡地に空を飛ぶ舟、真宵湖に出たUMA マッシー、古城に棲む怪人、再びマッシー…とオカルトチックで不可解な事件に遭遇する音野たちは無事に解決できるのか?再三出てくるマッシー饅頭にも興味津々♪2024/02/26

lucifer

12
音野順シリーズ3冊目。文庫化は半分諦めてたので、もう発売されただけでも嬉しい。音野は今作でも、いや増々気が弱くなり事件に対して消極的。それを宥めすかされながら強制的に事件に駆り出されてるんだ、ということが象徴的なエピソードや、音野の葛藤など事件外の話も面白いし、順とは正反対な華麗なマエストロの兄“要”のこれまた華麗な活躍が楽しめ面白かった。2024/03/05

烏山ちとせ

11
表紙に惹かれて。読みたくさせるのも実際に持って行かせるのも技術。素材以外のシステムで成立してるものばかりな世の中なのでそこは素直によくできた仕組みだと思う。文のわかりやすさによって上がるスピードについていけず、目が字を追えなくても文意が頭に入る種類の文章なので、普段昔のロシアの作品を読んでいると自国に戻った気すらする。でもお茶漬けばかりでは顎や栄養によろしいことばかりじゃないから、苦労して料理や動機や難解な口実を作るのも人がいつも既にやっていることなのだ。今回は一寸疲れていただけ。もう歩ける。2024/02/23

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