任侠俳句―八九三の五七五

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任侠俳句―八九三の五七五

  • ISBN:9784752260370

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内容説明

任侠団体にも機関紙があって俳句欄があった。その中から昭和の匂い漂う俳句を選句、解説を加えた俳句集。

かつて任侠団体にも機関紙がありその中に投句欄があり、ヤクザの心情、体験をもとに詠んだ俳句が多数ありました。本書はそれらの中から昭和の匂いの漂うしかもリアリティある俳句を選句、それに俳句に造詣の深い二人の解説が加わり、味わい深い独特の俳句集となりました。

【著者】
吉川 潮
吉川 潮

藤原 龍一郎
藤原 龍一郎

目次

はじめに――往復ハガキで弟子入り志願
第一章 三十歳上の師匠に入門
通い弟子での修行は約四年間
芸人とお客さんの不思議な関係
思い出の「新花月」も今はなく……
奥さんは美人の「あ~ちゃん」
師匠を絶句させた花丸兄さん
師匠の運転手はつらい
桂春団治の有名なエピソードは師匠が元ネタ
「差し押えの紙、わしの口に貼れ」
九官鳥にイタズラした弟子は誰?

第二章 上方落語と江戸落語
上方落語中興の祖とは?
松鶴師匠と米朝師匠
三代目桂春団治師匠は親友
松鶴の『らくだ』に鳥肌をたてた東京の噺家
何にでも首を突っ込む談志師匠
師匠念願の島之内寄席開場
師匠が紫綬褒章を受賞
上方漫才大賞と上方お笑い大賞
芸人はみなギャンブル好き

第三章 芸人は売れてなんぼ
師匠より売れてはいけない
「破門じゃ!」
老いらくの恋
「師匠、今日の三十石、滑ってましたな」
映画「男はつらいよ」に出演
良き指導者に出会えるかどうか
自分の車にはねられた!?
師匠が永眠した日
最後に私の弟子たちを!
あとがき
六代目笑福亭松鶴年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

韓信

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任侠団体の機関紙や服役中に詠んだ獄中句など、前代未聞、ヤクザが詠んだ極道俳句の句集。組織の人間関係の苦労や任侠稼業ならではの季節の切り取り方、緊張感のある凄絶な句まで、ユーモアや哀愁、ヤクザのしきたりなどを交えた作品が多く面白い。個人的に好きなのは「本家より絶縁状や落椿」「祭りの夜くされ外道の命(タマ)を取る」「山奥で穴掘り埋める月夜かな」「血の色と同じ紅葉に目が眩み」「夏服や情婦(スケ)の二の腕たくましく」「姐さんの香水きつし送迎車」「姐さんのお供の店で心太」など。2024/04/30

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