内容説明
中学生の兄弟の目前で、愛する父親が突然この世を去った。クレーンから落下した荷物による圧死だった。それを殺人と信じて疑わない二人は、今際の際の母と「仇討ち」の約束を交わす。二十年後、検事となった兄と沖仲仕の弟が人生を賭けて決行した大仕事の哀しくも美しい結末とは？ 円熟の筆致で描き出す「男の美学」。表題作を含む二編収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッキー
8
久々の慎太郎、しかも死の直前の作品、しかもハードボイルド❣️ 最後まで、こう言う男を描きたかったのか❣️これが男の生き様だと思っていたのか❣️ また、暫くは慎太郎を読む事になりそうだ。2024/01/16
まり
0
絶筆に続き二作目の石原慎太郎。前作は想像するとうるっと涙がほろり、今作は想像するの怖いくらいのシーンも多々あり。血がでるようなのはまだまだ本でも映画でも慣れません。2024/03/09
