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内容説明
本書は、作家たちの本音や失言、暴言を集めたアンソロジーです。
名作を生み出し、歴史に名を残した作家といえども、言葉選びを誤ることもしばしば。むしろ、必要以上に周囲を巻き込み、世間を騒がす問題に発展することもありました。
師匠である佐藤春夫や井伏鱒二を作品内で皮肉って、大叱責を受けた太宰治。
こき下ろした作家の弟子から決闘を申し込まれた、坂口安吾。
雑誌の後記で、原稿料や各号の売れ行き、もうけの有無まで公開し続けた菊池寛。
新聞社入社にあたり、教師時代の不満を新聞紙面にぶちまけた夏目漱石。
「好きな人の夫になれないなら豚になる」と友人に漏らした、若き日の谷崎潤一郎……。
収録したのは、明治から昭和にかけて活躍した、誰もが知る大作家の逸話。問題発言を含む随筆や手紙、日記、知人らの回想文などから、作家たちの言動を探りました。
大作家による、人間味あふれるぶっ飛び発言の数々。楽しんで読んでいただけると、うれしく思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メタボン
19
☆☆★ 石川啄木のだらしなさには閉口する。それにつけても太宰治の手紙は天才的だ。どうにもほだされる。2024/03/30
ロマンチッカーnao
17
菊池寛の文藝春秋がいかに今の文芸誌として今の地位を勝ちえたかがよく分かりました。かなりの情報公開ですよね。というか、今ならXでつぶやいている感じかな。興味を持って本誌を手に取るだろうなって思いました。夏目漱石や太宰はどこかで読んだことがあるかなって感じ。谷崎潤一郎はすごいですね(笑)変態親父ですね。それがあの大文学を生み出すんだからすごいもんです。 2024/07/16
キャリー
5
表紙の夏目漱石のキレキレな言葉に思わず借りて帰った図書館本。こんな癖の強い人たちと一緒に仕事するなんて当時の編集者大変だったろうなあ、と思っていたら編集者側にも癖の強い人が出てきて釣り合いが取れてたんだななるほど…と感心する。2025/07/22
こけこ
2
言葉のプロがこんなこと言う?とびっくりしたり呆れたり。口は禍の元だと実感。2024/11/14
烏骨鶏
2
本当に、この時代のおっさん達は・・・2024/03/09