内容説明
タランチュラをMRIにかけ、クマに脳外科手術を行い、
サメを麻酔し、ゴリラにペースメーカーを植え込む――
蹴られ、刺され、噛まれ、糞を投げつけられる
世界一ワイルドな“動物のお医者さん”の日常。
イギリス発、野生動物外科の権威が綴る貴重なノンフィクション!
カンガルーを捕まえたり、サメに麻酔をかけたりするにはどうしたらいいのか?
病気の診断をするために、ガラパゴスゾウガメの体の中を覗くにはどうすればいいのか?
タランチュラの整形外科手術はどうして突飛なのか?
セイウチの歯痛はどうやって治療するのか?
この本を読めば、僕たち野生動物の獣医が、地球上の実にバラエティ豊かな野生動物に麻酔をかけ、診断し、手術し、投薬し、最後に野生に帰すまでの様子を垣間見ることができる。
(本文より抜粋)
〇本書に登場する症例の一部
糖尿病、白内障、ヘルニア、胆石、歯周病、胃潰瘍、心筋梗塞、ガン……
〇本書に登場する動物の一部(全500種以上)
ライオン、ゴリラ、ヘビ、カワウソ、ペンギン、チーター、ゾウ、アリクイ、マナティー、オオカミ、サイ、ウミガメ、バイソン、ラクダ、アザラシ、ラッコ、フクロウ、ヤマアラシ、カバ、キリン、クジラ、ワニ、ヒョウ、ワシ、トナカイ、トラ、パンダ、ハイエナ、カタツムリ、ビーバー、イルカ、ハクチョウ、センザンコウ、カメレオン、カワウソ、ナマケモノ、オオサンショウウオ……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
81
著者はイギリスの野生動物外科の世界的権威。内容は様々な動物(哺乳類、爬虫類、鳥類、魚類、両生類他)の診療カルテという形で書かれている。彼ら野生動物はなんといっても会話ができない。そのため傷ついたり体調の悪そうな動物にかける麻酔にまつわる話や、手術のやり方、絶滅危惧種に対する課題、野生動物保護の裏にある不正など。動物に対する外科手術や麻酔については獣医師の方は興味深く読むことができると思う。出てくる動物の名前の多さにも驚くが名前が太文字なので見やすかった。図書館本 2024/03/18
たまきら
28
人間のお医者さんは循環器内科、消化器内科、脳外科…と細分化されているのに、なあに「動物のお医者さん」…!しかも著者が担当するのはエキゾチックアニマル(野生動物)たち。膨大なトリビアの波状攻撃に耐えながら読みふけった1週間でした(ずっと読んでるので家族よりブーイング)、は~面白かった!笑える話から真面目な話まで、動物好きにはたまらない一冊です。2024/10/22
ちゃま坊
16
野生動物の獣医は数が少ない。文献も少ないからわからないことが多い。だから試行錯誤を繰り返している。データーが少ないということは失敗も多い。まず麻酔銃を筋肉に命中させられるかどうか。当って効果が出るまでの時間が長いと動物の攻撃を受ける。または逃走される。即効性の薬剤を選択すると、それは毒性が強く動物が死亡するリスクが高くなる。日本の場合、獣医師免許と狩猟免許と麻薬免許を同時に持っている人を探すだけでもたいへん。ディズニーの動物映画で観たように簡単にはいかない。2024/08/16
スプリント
8
動物の医者の権威が書いた本。 大小様々な生き物の医療エピソードが盛り沢山。 知られざる診療の世界を垣間見ることができる。2024/05/30
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