内容説明
アクターの主観とアクター間で共有される認識に着目するコンストラクティヴィズムの立場から、中世から現代に至る国際秩序の形成過程を説明する、新しい国際関係論の入門書。従来の国際関係論では必ずしも十分に論じられたとはいえない、中国、インド、東南アジア諸国、太平洋諸国といった非西洋諸国をも考察の対象とし、真にグローバルな観点から国際秩序の変容を論じる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
4
国際秩序を構成するファクターとして戦争、経済、権利、文化とテーマに国際関係論を展開。 欧米だけでなく中国やインドなども含めて考察しています。2023/11/19
やご
2
同シリーズ、8冊めです。まず、「国際関係論」とはどんな学問かというと、伝統的には主権国家の対外関係を中心に扱ってきたのですが、本書は対象を主権国家に限らない、EUや国際連合、あるいは多国籍企業といった国際的に活動し影響を与える行為主体も含めた、政治的権威の編成に焦点をあてるべき、と主張しその観点から書かれた概説書、ということになります。著者はオーストラリア出身の研究者。「政治的権威の編成」というあまり聞き慣れない用語が使われたり(続く) https://gok.0j0.jp/nissi/1820.htm2026/10/09
たろーたん
1
国際関係の見方として一番有名なのが「リアリズム」。国際関係はパワー闘争であるという前提で考える派閥だ。主権の国家を国際関係における中心的なアクターと見做し、その主権国家間の対立的な関係を中心に国際関係を説明し、国際秩序はパワーとパワーが均衡することによって達成され、維持されるとしている。なお、このパワーは軍事的パワーと経済的パワーであり、その均衡が重要となる。もちろん、リアリズムでも、国家同士の共存と協力を可能とするルールが秩序には必要であると考えている人も多い。(続)2026/09/05
八八
1
本著は、初学者向けのVery Short Introductionの邦訳であり、これから国際関係学を学ぼうとする人には、入り口として最適な一冊である。ただし、著者は単に学問の概要を解説することに留まらず、自らの理論的立場であるコンストラクティズムの観点から論じる。また、国際関係学の理論についても、それぞれの理論の繋がりを意識し説明する。初学者向けに関わらず、エキサイティングに国際関係学について論じている為、飽きずに、また、読者が思考を巡らせながら学ぶことができる。2025/04/20




