エキゾティックな量子 不可思議だけど意外に近しい量子のお話

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エキゾティックな量子 不可思議だけど意外に近しい量子のお話

  • 著者名:全卓樹【著】
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  • 東京大学出版会(2024/01発売)
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  • ISBN:9784130636070

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内容説明

小澤正直氏(名古屋大学教授)推薦!
「本書によって、量子の世界の奇妙さが身近に感じられる新しい文化が生まれることを期待する。」

【内容紹介】
「粒子は波である」「確定は確率的不定である」「不可知は完全な知である」――奇怪で不可思議で美しい、私たちの世界をつくる量子力学。その考え方の基本と量子生物学や宇宙論・情報理論などの話題のテーマを、物理と哲学と文学を絶妙にからめたユニークな文体でつづる。

【本書「はじめに」より】
「ここで試みたのは、物理学にあまりなじみのない、量子力学に関してはその名前以外あまり聞いたことのない読者に、量子論の考え方の基本を、そこに潜む常識から離れた奇妙な論理ごと理解してもらうことである。数学の知識も前提にしていない。……量子力学を知る愉しみを、物理学者にだけ独占させておくのはもったいないではないか。量子力学の物語は、実用性や応用技術を離れても、それ自体が大変美しい、鑑賞して面白い、論理空間上に建てられた一種の建築物だと、筆者には思えるのだ。」

【主要目次】
はじめに
I  量子世界の不協和な調和について
1  量子の不条理
2  量子の不思議な部屋
3  量子と確率と主観主義
4  量子の堪え難い不確かさ
5  波動関数とはなにか
6  二状態量子力学の魔法部屋
7  光の量子力学
8  スピンの量子力学
II 我々の身辺の諸物に見られる量子の不可思議な反照について
9  量子の魔法部屋の用途
10 量子状態と原子の成り立ち(物と波その1)
11 フェルミオンとボソン(物と波その2)
12 万物理論を求めて(物と波その3)
13 量子的同一性について
14 量子の統計的なテレパシー
15 量子もつれの応用技術
16 三目並べを量子的にする
III 量子力学と宇宙、生命、そして人間世界との関わりについて
17 行列とヴェクトルの抽象世界へ
18 ディラックの海
19 量子トンネリング
20 量子と宇宙
21 量子カオスの夢
22 生命活動の量子論
23 量子ゲーム理論
24 いにしえの世界観の復興としての量子力学
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小太郎

38
全卓樹さん3冊目。前の2冊科学夜話に比べるとかなりマニアックで読み易いとは言えません。ただ好きで読んでいた量子力学関係の本の中では通史を含めて体系的に詳しく解説してあり優れた啓蒙書になっているように感じます。これを読んでなんと量子力学というのは奇々怪々でトンデモない話で、所謂古典物理学の因果律や常識が全く通じない世界だっと益々感じます。昔なら完全にSFの世界なので、素っ飛んだ話は大好きなんですが、時々本当かな?とアインシュタインのように感じてしまいます(笑)勉強になりました★42023/10/23

鴨長石

4
量子力学の概要・歴史について非常にわかりやすく解説している。現代物理学特有の難解な専門用語を比喩などで言い換えるセンスが抜群で、このような本が自分の大学時代にあったらどれほど勉強が捗ったのだろうかと、今の大学生に嫉妬するほどだ。その上、過去の偉大な物理学者のエピソードを余韻たっぷりに紹介する。なぜか読む人の心を揺さぶる文体は、このデビュー作から確固たるものとなっている。2021/04/02

まに

3
私自身知識不足なのと、物理がわからない人達に向けて書かれているのだからしょうがないのだけど、密度(内容/文字数)が低くてとてもくどい所、比喩が多くて苦手な本だった。気になって、ちゃんと学んでみたい、考えたいと思う所が結構あったのはよかった。シュレディンガー、パウリなど偉大な科学者達の意外な私生活は面白かった。2015/03/31

雉彦

2
わたしの好奇心の源である量子を、わかりやすく詩的に説明した本でした。ちょこっと知ってる程度の知識量でもついていけました。 ミクロとマクロが繋がって、宇宙を漂って真空を感じるような、不可思議な気持ちになりました。 読んでいる間わくわくしてずっと楽しかったです。2021/07/25

shrzr

2
量子力学について、科学的な歯ごたえと文学的味わいが見事にバランスしたエッセイ集。類書はないのでは。「歌うカタツムリ」と双璧。2021/07/03

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