内容説明
強烈な個性と高い政治力を発揮し、東大寺の大仏造立をはじめとする数々の事業を推進した聖武天皇。「天平の皇帝」たらんとしたその生き様と治世を鮮やかに描き、「ひ弱」「優柔不断」といった旧来の聖武天皇像に見直しを迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫草
10
けっこうな厚さの文庫本で、細かく詳しくみっしり聖武天皇。通説とは違うところもたくさんあるらしく、そこのところはもうちょっと説明して欲しかったかな。それは違う、と言われてもそうなの?としか。わからないので。2024/03/23
ひろ
2
聖武天皇を描いた小説が意外と少なく、まずは学術書(?)から読んでみた。恭仁京、紫香楽宮と夢遊病者のように彷徨う天皇というイメージだったが、ある意味意志の強い天皇だった。大仏を建て、民衆に仏教を広めるきっかけを作り、後世に大きなものを残した。もう少し掘り下げてみることにする。2024/05/25