内容説明
片田敏孝先生の指導のもとに釜石で行ってきた防災教育と東日本大震災での子どもたちの行動を振り返りながら、「家族の信頼・絆こそが命を救う」という「津波てんでんこ」の真意を浮かび上がらせ、命の教育を伝えるドキュメンタリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
75
多くの犠牲者を出した東日本大震災。そんな中、岩手県釜石市にある小中学校の児童はほぼ全員無事だったそうです。それは「津波てんでんこ」という防災教育が実を結んだ結果でもあり・・。"てんでんこ”とは、"てんでんばらばらに”とか、"それぞれに”、"別べつに”という意味だそうです。何事も周囲を見てから行動を起こす日本人の気質からすれば、この"津波てんでんこ”の教えは難しいものだと思いました。だからこそ、小さい頃からの防災教育が重要だなと思いました。著者がこの本を書こうと思った趣旨には共感しました。★★★★2013/02/26
湘子
37
東日本大震災で市内の小中学生のほとんどが助かり「釜石の奇跡」と呼ばれた、釜石市の小中学生のお話です。ここまで子供たちに防災について訴え続けてきた片山教授も素晴らしいが、それを素直に受け止め実行した子供たちが本当に素晴らしい。そして井上ひさし作詞の釜石小学校校歌が紹介されていたが、とてもよかった。津波に限らず、災害時冷静にまず自らの命を守るために逃げる、これがたくさんの人を救うことにも繋がるんだという「津波てんでんこ」の精神を私も忘れずにいたい。2015/03/19
雨巫女。@新潮部
10
《私‐図書館》防災教育を児童に行ったのは、正解だと思います。あきらめない心が大事です。2013/01/08
サラサラココ
6
小2こどもと、写真を見ながら読みました。親のほうがほろっときてしまう。2020/08/12
おはなし会 芽ぶっく
5
小学校の国語科単元で、伝記・ノンフィクションがあるので、担任に紹介。2019/04/11