中公新書ラクレ<br> 川路利良 日本警察をつくった明治の巨人

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中公新書ラクレ
川路利良 日本警察をつくった明治の巨人

  • 著者名:加来耕三【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 中央公論新社(2024/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 270pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121508072

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内容説明

薩摩藩の下級武士の家に生まれながら、戊辰戦争の活躍で西郷隆盛に引き立てられ、幕末の激動の時代を生き抜いた川路利良。大久保利通の信頼も得て、維新後に警察の創設を任され、フランス視察を経て、日本に近代的警察機構を作り上げる。しかし、新政府の方針を巡り、西郷と大久保が対立。川路は、大恩人である西郷の敵となり、政府軍を率いて西南戦争へ赴く――。日本という新しい国家と警察組織に一身を捧げ、初代大警視(警視総監)まで上り詰めた男の生涯を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

13
薩摩の人。下級武士出身ながら、西郷や大久保の引きもあり、幕末の動乱で出世の糸口を掴む。出身母体が下層の為、軍人にはなれず、警官に。それでも腐らず、視察したフランスの警察制度をモデルに組織確立に尽力。「日本警察の父」と呼ばれる。生涯はよくわかったが、不満点もある。副題にもある”日本警察をつくった”部分。もう少し掘り下げて欲しかった。2024/03/05

ふたば

9
現在においても、世界的に安心安全で通る日本の治安を守り続ける警察機構を作り上げた人々と彼らの域だ時代がどういうモノだったか。自分は正直幕末から明治にかけての時期は好きになれない。しかし、警察機構の立ち上げに関しては、西洋的な学問をすべて日本語で学べるようにしたことと並んで、高く評価できると思う。西洋の良い部分を取り込んで、日本的な精神を加え、機能的に作られたと思う。最も、その高潔すぎるその精神は今は薄れてきているよただが…  2024/11/11

ゆぅ

4
タイトルから連想してしまった「明治の日本警察」に関する部分は後半1/4ほど。それを理解する為、かもしれませんが、薩摩藩や江戸時代の話がとても長い。三国志まで出てきます。 筆者が小説家だからか途中小説染みた文章になっていたり、出典が曖昧な部分があったりで、文章をどこまで信用してよいか不安になりました。一部、筆者の感情が強く表れており、幕府や江藤新平に対して不愉快な表現も。冷静に公平に事実を綴る本が読みたかったです。自分には合わない本でした……。後半、明治5年以降の記述は興味深いので調べてみたいと思いました。2024/05/25

Go Extreme

1
幕末の動乱:貧乏に負くるこっが恥でごわす 絶体絶命の窮地に追いつめる学問 水戸学より異端な学問 新国家の樹立をめざして:薩英戦争で得たもの 文久の政変 江戸町奉行の誕生 支配違い 八丁堀の実態 薩摩藩の方向転換 戦火の中の新政府:大政奉還→王政復古の大号令 江戸総攻撃中止の真相 東京警視庁の誕生:廃藩置県の実施と奸物・山縣有朋 欧米使節団パリへ 日本の警察制度の始まると戦後 大警視の生と死:長州人の汚職 征韓論争 巡査の理想と実態 大久保の最期と川路の進退伺 二度目の欧州出張 大警視=川路に与えられた肩書2024/02/21

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