内容説明
驚くべき新事実が次々と明かされた!――政治の世界を知り尽くし、「最後のフィクサー」と呼ばれた男がすべてを語った、3年間19回に及ぶ迫真の証言録(オーラルヒストリー)。伊藤隆(東京大学名誉教授)御厨貴(東京大学教授)によるインタビュー。
●「自衛隊の出動を検討しろ」
●岸が椎名に不信感を抱いた瞬間
●角栄は福田が死ぬほど嫌いだった
●角栄が言いだした「二階堂内閣」という化け物
●安倍ちゃんが「俺に先にやらせてくれ」と言ってきた
●中川一郎はなぜ死んだか
●まったく違う角栄と竹下の「金の渡し方」
●「創政会」の初会合には秘密裡に14名が集まった
●幻となった竹下救国内閣
●どのように藤山愛一郎は全財産を失ったか
●政財界との人脈図
――<本文より>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
3
偶々図書館で見つけ、一気読みしました。元々、著者の父、戦前の共産党の理論的指導者福本和夫は、立花隆「日本共産党の研究」で知っており、著者も日本の歌人の男女関係を綴った「炎立つとは」を雑誌「選択」の時に読んで、その縦横無尽の筆遣いに感嘆していたので、違和感はありませんでした。椎名、大平、竹下、中曽根(敬称略)、財界のコバチュウグループの関わり等を下敷きに展開しますが、そのエピソードは面白く、特にローレンツの「攻撃」を引用した「近親憎悪」やら、竹下元首相の「勤務評定」やら、最後は「老子」やら含蓄が深いですね。2013/06/02
ゆうろう
1
「政界最後のフィクサー」の回顧録ゆえ、バブル時代他のキワどい話が出てくるのかと思ったが、そこは期待外れだった。「60年安保」時、国会議事堂を取り囲んだデモ隊を排除するよう、岸首相は自衛隊出動を試みたが、部下の反対でかなわなかったとは初耳。誠に岸らしい。P114「外敵からの攻撃によってではなくて、内部から(内閣は)崩壊するんですね。」とは、ここ最近の政局を見ても的を得ていると感じた。また、P158「審議会制度というものが、代議士の国会での審議権を剥奪する」等、納得いく記述が多い。中曽根の悪どさを改めて実感。2021/10/04
bassai718
1
政界のフィクサーと呼ばれた男の回顧録。面白い話は多かったが、特に竹下登が政治家の勤務評定を独自につけ、病気持ちの議員の名前に赤線を引いていたというエピソードが怖い。2018/06/17
kohaku
1
竹下派がらみの事件のノンフィクションを読んでいると必ず名前の出る”政界の黒幕”福本邦雄のオーラル・ヒストリー。かなりあけすけに語っていて、宮澤・中曽根など政治家たちへの言葉も率直ないし辛辣なものだった。”ポリティカル・アーティスト”椎名悦三郎や議員の”勤務評定”を採点してグラフ化していた竹下登についての話は面白かった。他に興味深い話は、戦後しばらく財界を牛耳っていた”コバチュウ・グループ”(小林中ら財界主流派)の形成・全盛・終焉を語った章。構成は時系列でなくかつ話のリピートも多いので少し読みにくい気も。2013/07/18
denken
1
竹下登については本人のオーラルヒストリーよりもキャラを掴みやすい。2012/05/17
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