ハヤカワ・ミステリ<br> テラ・アルタの憎悪

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ハヤカワ・ミステリ
テラ・アルタの憎悪

  • 著者名:ハビエルセルカス【著】/白川貴子【訳】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 早川書房(2024/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 690pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150019990

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内容説明

獄中でユゴーの『レ・ミゼラブル』と出会い、犯罪をやめ警察官となったメルチョールは、カタルーニャ州郊外の町テラ・アルタで、富豪夫妻殺人事件の捜査に当たる。夫妻は拷問の末に惨殺されていた。メルチョールは夫妻の事業には裏があることを直感するが……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

162
2023年度CWA賞最優秀翻訳小説賞受賞作のスペイン・ミステリで文春ミステリレビューの評価が高かったので読みました。主人公のメルチョールが魅力的な文学的ミステリでした。全て解決しないと思っていたら、続編があるとのことです。しかしスペインでは前科者も警察官になれるんですね。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015702/2024/05/28

ナミのママ

64
スペインの小さな街で起きた殺人事件。殺された老夫婦は土地のほとんどの産業を牛耳る企業経営者だった。主人公の警察官は色々な過去があり他の土地からやってきた者。主役の人物像にスポットが当たるのは多くの警察小説と同じだが、内面や人が変わる様子が深く描かれている。その部分の方がミステリより読み応えがあった。『レ・ミゼラブル』がどう関わってくるのか、最初から最後までこの名作が背景となっている。解説によれば、この後の3部作は1人の警察官の人生を描く大河小説的とのこと。【2023年CWA賞最優秀翻訳小説賞】他受賞2024/01/26

ヘラジカ

42
ミステリーとしてははっきり言って凡庸である。主人公メルチョールの立身出世の物語は読み応えがあるのだが、捜査パートは進行も遅く、行動にいまいち生産性がないように見えて終始もどかしい。どんな小説でも回想パートはサイドストーリーになりがちなのに、この作品は本編がそこまで面白くないのでどちらがメインか分からないという逆転現象が起きていた。と言うよりも作風的にどう考えても作者は犯罪小説に向いておらず、本来はヒューマンドラマを主軸にした文学作品を書く作家なのだろう。悪い小説とは言わないが、お勧めはしづらい。2024/01/13

Nat

41
図書館本。久々のスペインミステリー。主人公に強い影響を与えた作品として、レ・ミゼラブルが出てくる。私は真剣に読んだことがないのでいつか読まないとなあと思うけど、これまでチャレンジしてはいつも挫けてたので、自信なし。メルチョールが妻のオルガと過ごす日々の描写が好きだったので、後半以降の展開はメルチョールに感情移入して、辛いものがあった。正義って何だろうと考えさせられた。この作品の続編があって三部作のようなので、是非読みたい。翻訳されることを願ってる。2025/03/06

stobe1904

33
【スペイン産ミステリ】スペインのカタルーニャ州の田舎町テラ・アルタで裕福な会社経営者夫婦が拷問の末惨殺される事件が起きた。娼婦の母を持ち、前科者だがテロリストを制圧した経歴のある刑事のメルチョールは捜査に加わるが事件の糸口は見えない…。獄中で『レ・ミゼラブル』と出会い、よすがとすることで刑事になったメルチョールの善と悪に対する内面の葛藤、猟奇的事件の顛末、スペイン内戦の闇が重厚に描かれ読み応えのあるミステリとなっている点が印象的。初期のハリー・ボッシュシリーズを彷彿させる素晴らしい作品だった。★★★★★2024/04/09

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