内容説明
「生きている人間って、だいたい退屈」
彼女の名前はジャンヌ・クーロン。独立独歩の最強令嬢、登場
伯爵令嬢のジャンヌは霊が見える。
さらに歯に衣着せぬ物言いを母親に疎まれ、十歳から修道院に入れられていた。
月日は流れ十六歳のある日、女伯爵である姉マリーズから帰宅を促す手紙が届く。
クーロン家でジャンヌを待っていたのは、大量に生き霊を憑けたマリーズと、伯爵家存続のための意に沿わない結婚の話だった。
ジャンヌはマリーズに「生き霊を払ったら結婚の話をなしにする」という交換条件を持ちかける。
そこで明らかになったのは、マリーズのとんでもない裏の顔で――。
霊を蹴散らし従える令嬢ジャンヌのホーンテッドコメディ、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
31
霊が見える上に言動を母に疎まれ、十歳から修道院に入れられていた伯爵令嬢ジャンヌ。十六歳になり女伯爵の姉マリーズから帰宅を促す手紙が届くホーンテッドコメディ。ジャンヌが直面する大量の生き霊に取り憑かれたマリーズと、伯爵家存続のための結婚話。状況打開のため生き霊を払ったら結婚話をなしにする交換条件を持ちかけたジャンヌが、知り合ったオーガスティンを振り回しながら事件解決に挑む展開で、両極端な姉妹はなかなか強烈なインパクトがありましたが、恋路でドツボにハマったオーガスティンは苦難を乗り越えて頑張ってほしい(苦笑)2024/01/14
はなりん
17
霊が視え降霊できるジャンヌは、悪魔祓いのごとく修道院で育つも、姉の女伯爵マリーズから突然呼び戻され、姉に付いている生霊を祓う為奮闘。ジャンヌもマリーズも芯がしっかりしていて、強く、突き抜けた性格で楽しかった。ジャンヌの霊達を巻き込んでの事件解決に奔走するのも面白いし、幼い頃からの初恋の相手ジャンヌが突然現れあたふたしているオーガスティンとのやり取りも楽しかった。2024/03/30
冬野
11
霊媒体質で霊が見えるジャンヌが主人公のファンタジー。面白かった!主人公がおもしれー女なので言動を見てるだけで楽しい。姉の女伯爵であるマリーズも奔放にしたたかに生きていて、生き生きした女性キャラに出会えるのが少女小説の醍醐味だなと思う。説明に頼らず、台詞や行動で端的に人物を描く筆致も素敵。ジャンヌに憑いてるライムじいも好き。生霊を飛ばしてる犯人は認知の歪み方が怖すぎた…こういう人いるのよ実際。オーガスティンは甲斐性をもう少し見せてほしかったな。今のあなたにジャンヌは任せられなくてよ(何目線)。星:4.5/52024/01/30
RINGOoisiiiiiii
7
人より幽霊が好きなヒロインとヘタレなヒーローがヒロインの姉にツイてる生霊の犯人を探すホラーコメディ。姉妹が破天荒すぎた。そしてその姉と体の関係を持っちゃってるヒーローという驚き!そんなもんでヘタレちゃうヒーロー。基本姉妹が強いのでサクッと読める。続くなら買うかな。2024/04/21
色素薄い系
5
面白かったです。だがしかしオーガスティン、お前は駄目だ。というかどこにジャンヌが惹かれる要素があったのか分からない謎。容姿が優れているとはあったけどそれだけ?マリーズも男なら…って言われて歪んでしまった結果があれなんだろうと思うとちょっと可哀想だよね。ストーカーの方は勝手に神聖視していて現実突きつけられてもなかなか諦めてなかったからとどめ刺しても良かったんじゃないかな、と思う。まぁマリーズの言うように将来いい男になって悔しがらせてくれというのは最高の復讐になるので真っ当な道に戻れるならその方がいいけど。2024/04/19