内容説明
黒人はいかなる論理で「劣った人種」とされてきたのか。政治・経済・文化的な利己主義から、またときに「性」が誘導し、「宗教」や「科学」が追従することで、その差別の正当化を行ってきたアメリカ社会。著名な学者・哲学者の理論から、政治家の言動、そして一般大衆や黒人自身までを対象として複雑に絡み合うその「人種差別思想」の歴史を描く、アメリカ人種差別問題の決定版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コミジ
2
マラソン完走のような読後感。長く、決して読み易い本ではない。プロローグであるように人種分離主義、同化主義といった人種差別思想と反人種差別思想の闘いだが、実感が無いからか、分かりにくく感じた。奴隷制には反対だが人種差別主義者だったり、奴隷制が無くなってから差別が激しくなったりする苦い現実を正面から述べている。2024/03/12
hoven
2
50p読んだ。難しい。歴史的経緯から解きほぐす人種差別の起源。読み終えれるのか。トーマス・ジェファーソンの章まで読み終えた。人種差別主義者だが、奴隷制には反対とか、黒人でもアフリカを下に見た人種差別主義者がいるとか、色々ややこしい。クエーカー教徒がいち早く反人種差別をいいだしたなど。ジェファーソンは矛盾の塊。奴隷廃止を言うかと思えが、自分では200人以上の奴隷を持ってた上に、黒人との間で子供を何人も作ってた。相手の年齢は14歳。(2/13)やっと読み終えた。自己犠牲、是正勧告、教育では駄目だと(2/21)2024/02/09