ラウンドテーブルトーク 児童精神科医という仕事 - 臨床の過去・現在、そして明日を語る

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ラウンドテーブルトーク 児童精神科医という仕事 - 臨床の過去・現在、そして明日を語る

  • 著者名:岩垂喜貴/小平雅基/渡部京太/齊藤万比古
  • 価格 ¥2,772(本体¥2,520)
  • 金剛出版(2023/12発売)
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  • ポイント 750pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784772420044

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内容説明

本書は,わが国の児童精神科医療に関わる関係者に向けて,臨床における現場感覚を生き生きと感じ取ってもらうことと,児童精神科臨床の現状と問題点や課題を提示することを,主な目的として企画した。
第1部では,齊藤万比古医師と岩垂喜貴医師による,『児童精神科入院治療の実際―子どもの心を守り,癒やし,育むために』(金剛出版)刊行記念として開催されたトークイベントが収載されている。児童精神科入院治療の草創期から始まり,入院治療の魅力,チームの連携,スタッフの燃え尽き防止策など,教科書的な知識ではなく,臨床実践に基づいた入院論・治療論が語られる。
第2部では,児童精神科という同じ臨床の場を持ちながらも,それぞれ異なるアプローチで臨床に携わってきた経験豊富な4人の医師が,児童精神科医療の実際や児童精神科における治療,東日本大震災・コロナ禍を経験し,ウクライナ戦争下における,これからの児童精神科臨床についてラウンドテーブルトーク形式で大いに語りあう。
児童精神科医として模索し,実践してきた臨床の道のりから生み出された,さまざまな知恵や示唆は,実際の臨床に携わる多くの関係者にとって指針となり,明日への臨床の活力を与えてくれるだろう。

目次

はじめに●岩垂喜貴
第1部 トークセッション/児童精神科入院治療について
齊藤万比古・岩垂喜貴
■児童精神科を志した経緯
■児童精神科入院治療の草創期
■児童精神科入院治療で経験してきたもの
■児童精神科入院治療の魅力
■わが国の児童精神科入院治療の強みと弱み
■治療の危機を乗り越えるために大事なこと
■児童精神科入院治療とメンタライゼーション
■児童精神科医としての心構え

第2部 四人の児童精神科医によるラウンドテーブル・トーク
岩垂喜貴・小平雅基・渡部京太・齊藤万比古
1 児童精神科医療の実際
■これまでの児童精神科医療を振り返る
■なぜいま児童精神科医療なのか?
■児童精神科治療における対話と「あそび」
■神経発達症の臨床
■逆境体験を多く抱える子ども

2 児童精神科における治療
■エビデンスに基づいた治療
■児童精神科臨床における力動的精神療法
■児童精神科臨床における集団精神療法の役割
■児童精神科臨床における家族への働きかけ

3 児童精神科医とは何か?
■児童精神科臨床で私たちがやってきたこと
■我が国の児童精神科医療の課題
■東日本大震災・コロナ禍・ウクライナ戦争下における児童精神科臨床
■児童精神科医療を志す人たちへ

4 ラウンドテーブルトークを終えて
私を支えてくれたもの●岩垂喜貴
「コウノダイ」の同僚たちと共有する「モノ」●小平雅基
再び児童思春期病棟の仕事にもどりました。●渡部京太
人心は山川より険しく天を知るより難し●齊藤万比古