内容説明
なぜ、世界では争いが起きてしまうのか?どうすれば、争いを止められるのか? このテーマを「紛争解決学」の視点からわかりやすく解説します。 「紛争解決学」とは、暴力による対立をどのように回避するかという問題に向き合う研究分野。 そのアプローチは国際問題を解決するだけにとどまらず、個人の生き方や社会における生き残り方にも多くのヒントを与えてくれます。 「テロの暴力とテロをなくす暴力はどう違う?」 「どうして宗教がからむ争いはなかなか解決しないのか?」 「報復(しかえし)は本当に有効なの?」 ・・・・・などなど、国と国、集団と集団が争うしくみがわかれば、世界のニュースが理解できるだけでなく、人間関係を円滑にするための手がかりも見つかるでしょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
43
身近の争いをもとに国際的な問題をわかりやすく説明している本です。ガキ大将の意地の張り合いそのまんまだもんなあ…。住んでいる地域の人々はたまったもんじゃないよ、ほんと。和服をネタに文化の違いを批判する部分は、私たち一般人が最も陥りやすい偏見かもしれません。気をつけなくちゃ…。読み友さんの感想から。2023/07/24
motoryou
5
紛争や戦争。大きく捉えるとそれだけれど、一方で小さなケンカやトラブル、揉め事とも繋げながら読んでいました。三権分立、というのも、実によくできた仕組みなんだ、と分かる。安定した世のなかを維持するのに、私たちが大きな権力(暴力)を負託することによってそれが保障されているという仕組みに、今更ながら、(そういうことか…)と。だからこそ、そのバランスをどう取るのかやはりなかなかの難題。「正しさ」を追求せずに「満足」を目指す、は確かに。それが「対話」でもある。仲裁者が固くなった当事者同士の隙間にどう入るか。2024/09/17
アカショウビン
5
紛争の根本は権力闘争であり、それが暴力によらないようにすることが大切。ABC理論というのがあり、これで視点の複数化を図る。渡部陽一さんと同じだ。「文化的暴力」という考え方も考えさせられた。「ブルカを脱がせるのはお節介か」という問題だ。アフガニスタンのガーニが国外に逃亡したことと、徳川慶喜の大阪城を重ねるのもわかりやすい。冷戦後に1人勝ちとなったアメリカは、軍事産業のために!新しい敵を探す。それがアメリカの2002年のイラクへの軍事侵攻にも繋がる。さらにはロシアの侵攻へ。非ゼロサム的解決で「満足」を目指す。2024/06/22
Oki
5
書かれてあることに対しては1%のobjectionもないのではあるが。 人類が長い年月をかけてようやく構築した「権力が個人に集中しないようにしたシステム」が、プーチンと習近平によってあっさりとこんなふうに先祖帰りする、という現実。2024/05/25
ペカソ・チャルマンチャイ
5
とても分かりやすい、良い本でした。争いを止めるには双方が止める意思をもつこと。暴力に暴力で対抗しても更なる悲劇が増すだけなど、学ぶべき事が多い。紛争解決学という学問があるのを初めて知った。その学問の、更なる進歩を期待する。2023/06/15




