内容説明
逃げたっていい。
いや、逃げなきゃいけないときもある。
そして、逃げればたいていのことは解決する。
精神科医で「逃げの達人」が教える
香山流“逃げ方のコツ”
バブル以降の閉塞感あふれる現代社会の闇から
逃げ遅れて心を病む人、自殺したりする人が後を絶たない。
こうした不幸をなくすためには、兎にも角にも逃げることだ。
人間関係だけにとどまらず、SNSなどで流される噂、
同調圧力、他者の目が気になるルッキズム、
現代人が直面するさまざまな「圧力」から
軽やかに逃げる生き方を提案する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
28
読みやすく、わかりやすい。職場や家庭や人間関係など、様々なつらさからの、戦略的な逃げ方の指南。逃げることは大切だが、どうこの先プラスにもっていくかはやりようによって、ということも実感。2023/10/11
チャー
16
精神科医の著者が過度な負担を避けて自身を守るための考え方を綴った本。何かしらの強迫観念で疲弊しきっていたとしても続けてしまうスタイルを見直すための視点が紹介されている。逃げる行為はずるいというイメージがあるが、自分が自由になるための手段である。災害が起こったら逃げなければならないという指摘は確かにと納得。心身の不調もこれと同じであるというところをどこかで心得ておくことは重要であり、冷静に状況を見直すための良いきっかけになる。家族や友人は自分をわかってくれるものであるという考えは幻想。意見の相違は当たり前。2024/05/19
スナフキン
10
辛いこと、苦しいことからは逃げたっていいんだよ。と優しく語りかける本かと思いきや、戦うことも必要だとか、若い世代は個の確立ができていないとか、イデオローグとしての著者が顔を覗かせるのが面白かった。2024/06/20
えりー
5
中3受験生反抗期甘ったれ息子に逃げたいと思って読みました。(笑) 現実は逃げられませんが…(まぁ、あと数年後にはまた状況も変化してるだろうし、その頃には今度は両親の介護に直面してるかも。問題が同時多発だけしなければ自分の力でなんとかなる。)と思ったり(笑)1人で考え込む癖があるので、そんなときは図書館で適当に選んだ本読んで、近所を散歩して、好きな食べ物食べて、たくさん寝て、お風呂長めに入って、仕事はほどほどにやっていきたい。(ありきたりだけど、忘れがちなのでこうして文章にして残します。)2023/09/03
梅
4
香山リカの本を久々によみました。苦しかった20代の時に救われた著者の新しめの本『にげたっていいじゃない』あまりに理不尽なことが積み重なった時に見つけました。そして、りかちゃん久しぶりと思いました。筆者の考えにふんふん、ん?、うーん、と思ったり共感したり。社会現象や時代の移り変わりも含めて分析し読みやすくなっています。日本人と自立の問題は本当にむずかしいと想いました。2023/09/08
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