内容説明
ゴルフは人間の「善」と「悪」を暴く。
芝生の上の人間劇八話。
ここに描かれているのはあなたかもしれない――。
・スーパーマーケット企業の社長・榊原は昔から勝利への執念が強く、勝つためならグリーン上での不正も当たり前かのように犯す。秘書室長・望月は榊原を諫める役割を任じられるが、実は榊原は高校時代の同級生で距離感の取り方が難しい。望月は榊原の悪癖を咎められるのか…?(第一話 榊原社長のパット)
・テレビ局会長には二つの悩みがある。一つ目は頻繁に社長交代して後継者の芽を摘んでしまうこと。もう一つの悩みはゴルフで「卵を産んで」しまうこと。OBを誤魔化すために別のボールでプレーを再開してしまうのだ…(第二話 篠田会長のOB)
・部長のいやがらせに耐えかねた修一は部署のゴルフコンペで一矢報いる復讐を計画。その秘策とは?(第三話 肥料部桂木のシャンク)
豊富な社会経験を活かしてビジネスマンの群像を活写し続けてきた著者による、ゴルフを通して人間の本性を露わにする短編集。職場での人間関係やプレッシャー、組織の価値観と自分の信念の乖離、招かれざる理不尽、そんな束縛や重圧を抱えながら日々を乗り越えているすべての人々に、ゴルフを通して「ヒント」と「エール」を届ける。
笑いあり、涙あり、学びありの現代人必読の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
164
江上 剛は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、ゴルフあるある短編集でした。オススメは、「刑事北村のホールインワン」&「 根津オーナーのエージシュート」です。 松山 英樹、久々勝利の日に読めて良かったです。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003852322024/02/19
あすなろ@no book, no life.
84
ダメだなぁ君。もうすぐ課長になるんだからせめてスコアは100切らなきゃ。そう、こういうのが嫌な主な理由で僕はゴルフはやらない。仕事とゴルフは一切関係ないというのが僕の基本スタンス。それはさておき、ゴルフと仕事に纏わる短編集。上記の様なスタンスなので、僕は仕事でのゴルフは一切行った事がないが、話はよく聞く。というか、そういうエッセンスを膨らませゴルフ好きの方に愉しませる漫画的要素があるかな。ゴルフ自体は向いていないだけで嫌いではないので、気分転換に楽しく読ませて頂きました。なお、末尾編は別格であり感動した。2024/08/21
あっ!chan
26
私も下手なりにゴルフをやるので良くわかる。さすがにここまで品の無いプレイをする人とは会ったことはないけど…リアルに結構あるあるだね!ゴルフのマナーやルール解説の他、いろんな賭けの内容まで書かれていて、いろんなタイプのプレイヤーとあわせてまさにゴルフ(人間) 図鑑とは、タイトルドンビシャですね。全体的にゴルファーを悪人仕立てに仕上げているけど、最後のお話でちょっと救われてホッとした。2024/06/06
ドッケン
25
ゴルフにまつわるあるあるが沢山描かれた物語でした。大変楽しく読めました。2024/11/24
達ちゃん
21
ゴルフはやったことないけど、すごく面白い話で楽しめました。最後のエージシュートはちょっと感動。2024/06/30
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