光文社文庫<br> ワンダフル・ライフ

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光文社文庫
ワンダフル・ライフ

  • 著者名:丸山正樹【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 光文社(2024/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334101909

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内容説明

読書メーター of the year2021 第1位! 事故による頸椎損傷で、寝たきりの「妻」(49)を介護している「わたし」(50)。設計士の一志(39)と編集者の摂(38)夫婦は妊活が実らず、特別養子縁組の話が。様々な悩みを抱える男女の「過去と未来」が照らし出したものとは――。『デフ・ヴォイス』シリーズなどで現代社会の歪みを描き続けてきた著者渾身の傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なっち

37
読メのブックオブイヤー2021に輝いた作品で、とても支持されている本ということしか知らずに何の予備知識もなく読んだのが良かった。本当に読後呆然としてしばらく感想などまとめることもできないほどの衝撃だった。あったかも知れない未来を夢想するのは悪いことですか。あの時、あの言い争いさえなかったら…と。まだ今年が始まったばかりだけど、今年1番の作品になりそうです。2024/01/24

18
奇妙なことを言ったりやったり、不気味で醜い姿になることの、なにが悪い?糞が脚をつたって流れて、なにが悪い?家族に抱きかかえられ、向きを変えられ、食べさせてもらい、下の世話をしてもらうことの、なにが悪い?障がい者は、ただでさえ無理を強いられているんだから、そういう開き直りと逞しさを持って堂々と生きて欲しい。と思う反面、彼女が夫に投げる「あなたが私を介護したいんでしょ?」の言葉はしんどいよ。。正論だけど、言っていいことと悪いことはあるで。。気持ちの振り幅にグッタリです。構成も面食らった。結果、素晴らしかった。2024/03/07

さこちゃん

17
こんな感じかぁと辛い気持ちで読み始め、章が変わる度に誰の話を読んでるのか分からなくなり、最後丁寧な種明かしでスッキリした。美談ぽく終わらせそうな題材だが、しっかり現実が描かれていて考えさせられる読書だった。2024/02/01

いっきゅう

10
重いお話しでした。今までとなんか、話の雰囲気が違ってて、面白かったです。2024/01/25

nnnともろー

9
とんでもない小説を読んでしまったというのが読み終わった直後の感想。重度の障害を持つ妻の介護に苦しむ夫やなぜか子どもを作りたがらない妻など、4つの物語が同時並行で進むが、どのように絡むのか、なかなか分からない。びっくりの結末。理解するまで時間がかかった。これは超一級のミステリー。タイトルのワンダフル、とても深い。2024/03/09

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