光文社文庫<br> ワンダフル・ライフ

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光文社文庫
ワンダフル・ライフ

  • 著者名:丸山正樹【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 光文社(2024/01発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/2)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334101909

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内容説明

読書メーター of the year2021 第1位! 事故による頸椎損傷で、寝たきりの「妻」(49)を介護している「わたし」(50)。設計士の一志(39)と編集者の摂(38)夫婦は妊活が実らず、特別養子縁組の話が。様々な悩みを抱える男女の「過去と未来」が照らし出したものとは――。『デフ・ヴォイス』シリーズなどで現代社会の歪みを描き続けてきた著者渾身の傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

77
「無力の王」は、交通事故で脊髄損傷となった妻と妻の介護をする夫との息詰まる夫婦の葛藤劇。「真昼の月」は、子どものいない設計士と編集者の子どもや家づくり等の人生の将来設計で悩む夫婦の物語。「不肖の子」は、上司と不倫する女の思いがけない顚末の物語。「仮面の恋」は、四肢の麻痺した男とメールをやり取りする仲になった女の顛末の物語。語られる四つの物語は、どうつながるのか?それぞれの登場人物が負った傷の存在が浮かび上がってくる。重度障害者と介護の実態を知ることが出来たし、最後に仄かに見える希望が見えてホットした。2026/07/22

dr2006

58
自分の無知さと理解の無さを思い知った。「重度障がいとその介護」がテーマで、到底生成AI等では解説できない繊細で赤裸々な心情が言語化されている。障がいも人それぞれでその介護も様々なバリエーションがある。特に後発的な障がいに対してはケースワーカーの存在が重要で、本人が自分の障がいと生涯を受け入れることの過酷さを知った。読んでいて混乱したが、4つの登場人物のセットによって巧みに構成されている。それがある種の叙述ミステリーとなっているので、映像より小説で堪能する作品だと思う。丸山正樹の他の作品も読んでみたい。2024/09/09

TAKA

46
四つの物語の繋がりが全く解らなくてどういう方向にいくのかさえも解らず、しかし最後繋がったときのやりきれない悲壮感が伝わった。介護する方もされる方も言わないと伝わりません、その行き違いが堂々巡りの議論になってしまうのかと。慣れることが一番いい解決方法だと思う。仮に障碍者にならなくとも高齢になればなんらかの障害は出てくるので他人事では済まされない問題。決してワンダフルライフとは呼べないような…。2025/11/20

piro

42
4つのストーリーが並列で語られ、進んでいく作品。それぞれのストーリーにどう言った関係があるのか(無いのか)。読み進めるに従い一時混乱、そしてまさかと思い前のエピソードを読み返す。最後の最後にようやく全貌がわかるという秀逸な構成でした。そして構成だけでなく、本作が描く障がい者や介護者の姿、彼らの想いが強烈な印象を残します。さすがは「読書メーター OF THE YEAR 2021」受賞作。作品を堪能しつつ、自分の考えの甘さや先入観を恥じる思いになりました。2025/10/08

なっち

39
読メのブックオブイヤー2021に輝いた作品で、とても支持されている本ということしか知らずに何の予備知識もなく読んだのが良かった。本当に読後呆然としてしばらく感想などまとめることもできないほどの衝撃だった。あったかも知れない未来を夢想するのは悪いことですか。あの時、あの言い争いさえなかったら…と。まだ今年が始まったばかりだけど、今年1番の作品になりそうです。2024/01/24

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