光文社文庫<br> ワンダフル・ライフ

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光文社文庫
ワンダフル・ライフ

  • 著者名:丸山正樹【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 光文社(2024/01発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 175pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334101909

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内容説明

読書メーター of the year2021 第1位! 事故による頸椎損傷で、寝たきりの「妻」(49)を介護している「わたし」(50)。設計士の一志(39)と編集者の摂(38)夫婦は妊活が実らず、特別養子縁組の話が。様々な悩みを抱える男女の「過去と未来」が照らし出したものとは――。『デフ・ヴォイス』シリーズなどで現代社会の歪みを描き続けてきた著者渾身の傑作長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

dr2006

57
自分の無知さと理解の無さを思い知った。「重度障がいとその介護」がテーマで、到底生成AI等では解説できない繊細で赤裸々な心情が言語化されている。障がいも人それぞれでその介護も様々なバリエーションがある。特に後発的な障がいに対してはケースワーカーの存在が重要で、本人が自分の障がいと生涯を受け入れることの過酷さを知った。読んでいて混乱したが、4つの登場人物のセットによって巧みに構成されている。それがある種の叙述ミステリーとなっているので、映像より小説で堪能する作品だと思う。丸山正樹の他の作品も読んでみたい。2024/09/09

TAKA

43
四つの物語の繋がりが全く解らなくてどういう方向にいくのかさえも解らず、しかし最後繋がったときのやりきれない悲壮感が伝わった。介護する方もされる方も言わないと伝わりません、その行き違いが堂々巡りの議論になってしまうのかと。慣れることが一番いい解決方法だと思う。仮に障碍者にならなくとも高齢になればなんらかの障害は出てくるので他人事では済まされない問題。決してワンダフルライフとは呼べないような…。2025/11/20

piro

40
4つのストーリーが並列で語られ、進んでいく作品。それぞれのストーリーにどう言った関係があるのか(無いのか)。読み進めるに従い一時混乱、そしてまさかと思い前のエピソードを読み返す。最後の最後にようやく全貌がわかるという秀逸な構成でした。そして構成だけでなく、本作が描く障がい者や介護者の姿、彼らの想いが強烈な印象を残します。さすがは「読書メーター OF THE YEAR 2021」受賞作。作品を堪能しつつ、自分の考えの甘さや先入観を恥じる思いになりました。2025/10/08

なっち

38
読メのブックオブイヤー2021に輝いた作品で、とても支持されている本ということしか知らずに何の予備知識もなく読んだのが良かった。本当に読後呆然としてしばらく感想などまとめることもできないほどの衝撃だった。あったかも知れない未来を夢想するのは悪いことですか。あの時、あの言い争いさえなかったら…と。まだ今年が始まったばかりだけど、今年1番の作品になりそうです。2024/01/24

アナクマ

31
頸髄損傷者と介護者の夫婦。妊活中の夫婦(設計士)。職場内不倫のふたり(父親は脳梗塞)。脳性麻痺者(中の人)と介護者。生と性にまつわる四つの物語が絡み合う(らしい)連作長編。◉前半_軽い読み口だなぁと進めるも、ジリジリと滲みでるテーマの重さ、現実味。小説の役割のひとつに人生のシミュレーションがあるとすれば次のような場面「放っておくと宿便になります。硬くなって出てこない便を肛門に指を入れて掻き出す、ということを最低でも週に二回はしなくてはならないと思います」とレクチャーされるということ。→2024/04/29

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