ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

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ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義

  • 著者名:岡真理
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 大和書房(2023/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784479394204

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内容説明

【緊急出版!ガザを知るための「まず、ここから」の一冊】

2023年10月7日、ハマース主導の越境奇襲攻撃に端を発し、イスラエルによるガザ地区への攻撃が激化しました。

長年パレスチナ問題に取り組んできた、
パレスチナ問題と現代アラブ文学を専門とする著者が、
平易な語り口、そして強靭な言葉の力によって
さまざまな疑問、その本質を明らかにします。

今起きていることは何か?
パレスチナ問題の根本は何なのか?
イスラエルはどのようにして作られた国?
シオニズムとは?
ガザは、どんな地域か?
ハマースとは、どのような組織なのか?
いま、私たちができることは何なのか?

今を知るための最良の案内でありながら、
「これから私たちが何を学び、何をすべきか」
その足掛かりともなる、
いま、まず手に取りたい一冊です。


■目次■
■第1部 ガザとは何か
4つの要点/イスラエルによるジェノサイド/繰り返されるガザへの攻撃/
イスラエルの情報戦/ガザとは何か/イスラエルはどう建国されたか/
シオニズムの誕生/シオニズムは人気がなかった/なぜパレスチナだったのか/
パレスチナの分割案/パレスチナを襲った民族浄化「ナクバ」/イスラエル国内での動き/
ガザはどれほど人口過密か/ハマースの誕生/オスロ合意からの7年間/
民主的選挙で勝利したハマース/抵抗権の行使としての攻撃/「封鎖」とはどういうことか/
ガザで起きていること/生きながらの死/帰還の大行進/
ガザで増加する自殺/「国際法を適用してくれるだけでいい」

■第2部 ガザ、人間の恥としての
今、目の前で起きている/何度も繰り返されてきた/忘却の集積の果てに/
不均衡な攻撃/平和的デモへの攻撃/恥知らずの忘却/巨大な実験場/
ガザの動物園/世界は何もしない/言葉とヒューマニティ/「憎しみの連鎖」で語ってはいけない/
西岸で起きていること/10月7日の攻撃が意味するもの/明らかになってきた事実/
問うべきは「イスラエルとは何か」/シオニズムとパレスチナ分割案/イスラエルのアパルトヘイト/
人道問題ではなく、政治的問題

■質疑応答
ガザに対して、今私たちができることは?/無関心な人にはどう働きかければいい?/
パレスチナ問題をどう学んでいけばいい?/アメリカはなぜイスラエルを支援し続けるのか?/
BDS運動とは何?
■付録
もっと知るためのガイド(書籍、映画・ドキュメンタリー、ニュース・情報サイト)
パレスチナ問題 関連年表

本書は、10月20日京都大学、10月23日早稲田大学で開催された緊急セミナーに加筆修正を加えたものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

132
京都、早稲田両大学で行われた著者の講演を加筆修正したもの。従って両者に重複する話は登場するが、その部分はまさに本質を突いているところだ。著者の主張はシンプルで、問題はイスラエルであるということ。その「建国」が植民地の獲得と同じであり、先住民であるパレスチナ人を隔離(アパルトヘイト)し、そしてジェノサイドしているという事実を抜きに、ハマスの暴力を語ることの問題点をこれでもかと書く。監獄ですら囚人を無差別に殺すことはないという指摘は重い。パレスチナ側に瑕疵がないのではなく、イスラエル側の瑕疵が圧倒的なのだ。2024/02/12

榊原 香織

130
2023緊急出版で2024もう2刷り。 日本で報道されたこととあまりにも違うのでびっくりしている。また、その酷さにも。2025/01/15

アキ

120
イスラエルという国家の成り立ちからして、アラブ人やイスラムに対するヨーロッパ人の植民地的な侵略と民族浄化によってつくられたものであり、パレスチナ人へのジェノサイドはイスラエル建国以降継続してきたことを主張している。1993年のオスロ合意でイスラエル軍はヨルダン川西岸やガザから撤退してパレスチナの暫定自治を認めることも無効化し、2007年ガザに対する完全封鎖が始まり、230万人の生活汚水を処理することも出来ずに地中海に排水されている。その上この無差別攻撃。この攻撃をやめさせるには全世界の共通認識が重要です。2024/05/06

W.

93
イスラエルとパレスチナの問題について、恥ずかしながら初めて触れることができた。イスラエルの成り立ちを知ることで、世界史における差別と偏見の歴史と向き合うことができる。ガザとは何かを知るために、本当のイスラエルは何かを知る必要があるという主張が印象に残った。2024/05/14

ひろき@巨人の肩

91
衝撃の内容だった。まさに「ガザ、人間の恥としての」の通り、パレスチナ問題を正しく理解せず忘却することは、自分が人間の尊厳を失うこと。イスラエルは、シオニズム運動の入植により建国した植民地国家でありアパルトヘイト国家。現在起きていることはジェノサイドにほかならない。違法性が問われるパレスチナ分割案、ホロコーストを受けたユダヤ人たちによる繰り返される軍事攻撃と2007年以来続くガザ封鎖。このような歴史を知らず「憎しみの連鎖」として政治的問題を人道問題へと置き換えるイスラエルの情報戦。世界観が揺さぶられる。2024/12/04

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