新潮文庫<br> 沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う(新潮文庫)

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新潮文庫
沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う(新潮文庫)

  • 著者名:山舩晃太郎【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2024/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101049311

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内容説明

最新技術を武器に、謎を追え! なぜか竜骨が見つからないクロアチアの輸送船、水深60mのエーゲ海に沈む沈没船群、ドブ川で2000年間眠り続けた古代船に、正体不明のカリブの「海賊船」。そして、ミクロネシアの海にのこる戦争遺跡――。英語力ゼロで単身渡米、ハンバーガーさえ注文できずに心が折れた青年が、10年かけて憧れの水中考古学者になりました! 深くて魅力的な海底世界へようこそ。(解説・河江肖剰、対談・丸山ゴンザレス)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホークス

38
元本は2021年刊。著者は世界各地で調査研究にあたる。スポーツ推薦で大学に入ったあと水中考古学に出会い、英語力ほぼゼロで米国に留学。頭がおかしくなるほど勉強し、ついに研究の場を得た。本書では最新技術と体力を駆使するフィールドワーク、造船や航海の謎がありありと解説される。水中考古学の魅力を伝えたい、興味を持って欲しいという熱意にワクワクする。水中の遺物はデリケートですぐ崩れてしまう。ドブ川や流れの急な場所もある。国や現場の事情にも挫けない根性と工夫。トレジャーハンターの破壊行為は歴史という宝への冒涜。2024/06/20

東雲

7
ちょうど読んでいる最中にクレイジージャーニーに出演されていた。水中は温度の変化が少なく保存状況が良い。まさしくタイムカプセルだ。船がある限り水中考古学者は潜り続ける。研究者とは名探偵でもある。記録と実物を見比べ年代を特定し、その正体を推理する。夢ばかりでもない。金策に喘ぎ、プロジェクトが中止になり、トレジャーハンターに荒らされ、時にスタッフ同士の色恋沙汰に振り回される。自らのやりたいことに向かって進み続ける姿勢にも好感が持てた。進路を決める前に読むのも良さそう。戦争の水中文化遺産なども考えさせられる。2024/08/12

つちっち

5
『さらばのこの本ダレが書いとんねん!』から手に取りました。水中考古学者の発掘冒険エッセイ。 世界中での水中遺跡の調査のほかに、ご自身についても語っていた第三章がよかったです。片道キップで渡米し、この世界で認められるまでの努力は立派。 この本もですが、コロナ禍でフィールドワークができないため、執筆された科学エッセイが結構たくさんあります。平常の状況であれば、読むことができなかった第一線の学者、とくに若い世代の書いたものを読めるのは、読者としては、コロナが残した副産物としては良いものかとも思いました。 2025/05/03

rincororin09

4
考古学も学んでないしダイビングのライセンスも持ってないけど、僕もなぜか昔から水中考古学という分野には関心があり、たまにテレビでそういった番組があるとよく観ていました。その僕の「なんか面白そう!」っていうのと同じ気持ちで、その道のプロになっていったんだな…ということがよく伝わりました。同業者をもっと増やしたいというアピールがこの学問への愛の強さを語っています。これからも世界中で活躍して、こうした本をたくさん書いて欲しいと思います。2024/04/09

彼方

3
旅行の道中に読みました。タイトルに惹かれて買った気がする。水中考古学というジャンルを初めて知りました。考古学は確かに砂山や岩山の遺跡からブラシで発掘する…という勝手なイメージがありましたが、なるほど、水中の発掘は色々と勝手が違う…!と当たり前ながら驚きました。 そして沈没船を通じて追体験する当時の技術や文化。造船技術は当時の最先端技術を用いている、というのが面白い。 エッセイ調の、とにかく著者が水中考古学が、船が、好きでたまらない、というエネルギーが伝わってくる一冊でした。よかった!2024/04/27

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