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内容説明
203Q年、地方局の統廃合が始まり、その10年後にキー局は3つになる――。長きにわたってメディア界の覇者として君臨してきたテレビだが、広告収入はネットに追い抜かれ、「オワコン」と揶揄する声も。落日の巨人はどうすれば栄光を取り戻すことができるのか? その具体的な道筋とは? 我が国のテレビ70年の歴史を振り返りながら、キー局の元経営幹部がいま明かす、終わりなきテレビの未来とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
113
日本テレビ取締役を経て札幌テレビ社長・会長を務められた著者が、テレビの抱える課題を的確に指摘している。デジタル化、新興メディアの興隆(SNSや動画配信)、通信と放送の融合など、業界を襲う荒波の大きさを実感する。テレビは絶滅危惧的な状況にあると感じるのだが、本書の記述を読むと、業界の秩序、系列局の救済、総務省との関係などを優先し、危機感に乏しくみえて仕方ない。また、著者は「テレビにはコンテンツと制作力がある」と楽観的に語るが、民放が垂れ流すバラエティーやワイドショー等に、そんな価値があるとはとても思えない。2024/03/30
もんらっしぇ
82
昨今、最も時宜に適った話題(?)の本書。筆者は長年日本テレビに勤務し出世、果ては札幌テレビで社長。「人生すごろく」上がった人なのでそれを割り引いて読む必要はあろうかと思いつつ…その昔私もハード側の立場で業界の禄を食んでいた身なれば地デジ化前の古い時代からの技術革新、インターネットの歴史を振り返るページが懐かしく…確かに「地デジ開始など様々なメディアが交錯した時代」という感慨はあるものの業界に関係ない一般視聴者からしてみたら『一体それがどーしたの』っていう程度のことかも(-_-;)→ 2025/02/04
gokuri
5
1980年代から現在までのテレビ局の盛衰?について業界に身をおいていきた著者が、客観的に振り返り、今後のテレビ局の再編の可能性について、私見を述べる。 インターネットの普及や地デジ化の中で、様々な仕組みや事業分離、統合などが検討されてきたことを垣間見ることができるが、結果としてキー局の民放各社、地方系列局の構成はドラスティックな変更には至らなかった。今後在京キー局の動きに呼応し、地方各局はなんらかの変更(ブロック変更や1局複数波など)が進むのかもしれない。対応に必要な時間はあまりない。2024/06/30
東京には空がないというけれど・・・
5
普通の読者には、分かりづらいし、面白くないと思われる。メディアに興味がないと、テレビの行方やハードやソフトの分離など、制度論はわかりづらい。地方局の経営が難しくなりそうだから、いずれ1局2波になるかもしれないとあった。しかし、ローカルの違う局で同じニュース番組が流れるなんて、それこそ地方局の崩壊が始まるだろう。チャンネルを変えても同じローカルニュースが流れていると、いずれ見なくなる。ネットで情報収集すれば済む。テレビ局の強みは、コンテンツ制作力しかない。それを忘れないでほしいと思った。2024/04/01
ダンボー1号
4
ざっくりまとめると ネットの普及で視聴率広告収入激減のテレビ局。ネット進出で活路を という内容。 2024/09/26