内容説明
わずかな視界しか確保できない面をつけ、危険なアクションをこなし、感情まで表現する。今、特撮作品の本当の主役であるヒーローや異形の敵役を演じるスーツアクターが注目されている。長年にわたり影の存在だった彼らだが、今やアニメの声優同様、顔を出さずとも余人をもって代え難いと認識されるようになり、ファンはなお拡大中だ。ハリウッドでさえ真似できない日本独自の演者・スーツアクターの真価を、50人以上への取材をもとに、歴史や問題なども交えながら考察する。
目次
まえがき
第一部 スーツアクターが注目される時代
第1章 もはや「中の人」ではない
第2章 ハリウッドでさえ再現不可能
interview 大瀬康一 古谷敏 藤岡弘
第二部 スーツアクターの確立
第3章 着ぐるみアクションの源流
第4章 ヒーローの様式を築く大野剣友会
第5章 主役の集団化とJACの台頭
第6章 完成へ向かう特撮アクション……
interview 中屋敷哲也 岡田勝 岡元次郎 富永研司 高岩成二 浅井宏輔 縄田雄哉
第三部 スーツアクターを論じる
第7章 余人をもって代え難い特殊技能
第8章 アクションを創る人
第9章 演者たちの意識
第10章 本当の主役は誰か
interview 坂本浩一 金田治 春田純一 喜多川2tom 蜂須賀祐一 福沢博文 和田三四郎 新堀和男
あとがき
主要参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
17
〝スーツアクター”について、その言葉が生まれる前からの歴史を書いています。とにかく、インタビューしている相手が豪華で、『月光仮面』の大瀬康一、『仮面ライダー』の藤岡弘、(この2人は主役も演じています)、『ウルトラマン』の古谷敏、中屋敷哲也、岡元次郎、高岩成二らは勿論のこと、坂本浩一、春田純一らも収録されています。特に春田純一のインタビューでは(続く2023/11/07
スプリント
11
スーツアクターだけでなくアクション監督やカメラマンのインタビューもありスーツアクターという存在を多面的に知ることができる。著者のスーツアクターへの愛が感じられる本。2023/12/01
果てなき冒険たまこ
4
戦隊シリーズが大好きで毎週日曜日にはTVの前で正座(はしないけど)待機するくらいのファン。だけどオタク的な楽しみ方は違うと思っているので放送で提供されたものを素直に楽しんでいくタイプ。スーツアクターだのってことは基本的なことは知ってるけどそれほど知りたいと思っていたわけでは。。知ってよかった。黎明期からCG全力全開の最新作まで結局人が作っているんだよなぁと再確認させていただきました。これで見方が変わるわけでもないけれどさらに楽しむ余地はできたかな、バクアゲだな!2025/02/20
takao
3
ふむ2024/08/09
才谷
3
昔は声優とスーツアクター、同じ裏方の扱いだったのにいつの間にか声優は表舞台に自分たちは昔と変わっていないという話が印象的。2023/12/09
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