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内容説明
ハマスとイスラエルの衝突で世界は混乱、いまだ和平の糸口は見えない。パレスチナとイスラエルはなぜ憎しみあい、殺しあうのか? パレスチナ人が70年も難民として生きる不条理を、なぜ国際社会は解決できないのか? ガザ、イスラエルに駐在し、PLOアラファト議長の通訳も務めた外交官が目撃した、この世の地獄とは? オスロ合意、キャンプ・デービッド・サミットの裏側、アラブ人とユダヤ人の本音、歴代アメリカ大統領の計算、難民キャンプの実情など、日本人が知らない、ガザとガザをめぐる歴史のすべてがわかる本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
86
1998年から外務省職員(通訳等)として現地で働いていた著者がガザ問題を分析したもの。ご本人がいた頃はちょうどキャンプディヴィッド会談の頃で、アラファト、オスロ合意時のラビン、そして仲を取り持ったクリントンへの評価が高いが、結局それだけの役者がそろっていたとしても和平実現に至らなかった現実の難しさが語られる。一方現在は民間に移り分析をしていて、最近の中東情勢の見方は面白かった。しかし一方でハマスについての分析が殆ど見当たらず、外野からの観戦のような印象。全体的に「自分語り」が多すぎるのも気になった。2024/02/10
ゆいまある
72
日本の外務省に凄い人が居たんだなあ。今でも居るといいなあ。2001年までイスラエル、パレスチナに駐在した外交官。いちからアラビア語を習得しその後各国首脳会談でも通訳を務める。ガザを見続け、貧しいガザにイスラエル人が進出し、ヨーロッパ調の豪邸を建てていく様に苦しむ。クリントン政権の介入で一瞬平和への希望が見えたが、政権交代後潰える。トランプ政権で最悪に。聖地エルサレム抜きではパレスチナは有り得ない。2023年のハマスによるイスラエル攻撃は弾圧され続けた真っ当な怒りである。血が通っていると思える一冊。聴読2026/03/28
よっち
34
ガザ、イスラエルに駐在し、PLOアラファト議長の通訳も務めた外交官が目撃したこの世の地獄。日本人が知らないガザとガザをめぐる歴史がわかる一冊。そもそもなぜこのような状況が生まれたのか、イスラエル独立から中東戦争に至った経緯、アメリカ歴代大統領によるイスラエルとパレスチナの和解へのアプローチ、パレスチナ人のシンボルだったアラファト議長、アメリカはなぜ見捨てたのか、ガザ紛争に終わりはあるのか。諸悪の根源はやはりイギリスの三枚舌外交にあったとは感じるものの、妥協点を未だ見出だせない状況はなかなか難しいですね…。2024/02/05
マリリン
29
複雑に絡み合った対立関係が、イスラエル、パレスチナに駐在し、PLOのアラファト議長の通訳も務めた外交官である著者の視点で書かれている。他国との関係、特にアメリカ歴代大統領の問題に対する熱感の違いや、自国の問題を絡めた政策が書かれているのはは著者ならでは。オスロ合意が問題解決に一番近づいた時か。視点はややパレスチナ寄りと感じたが、断片的だった1940年代からのイスラエル・パレスチナ関係の歴史を流れに沿い把握できた。根底にある憎しみが妥協を許さない。関連本は何冊か読んだが、この問題の見方が少し変わった。2026/04/22
ナハチガル
23
Audible。この争いの背景を知るよい勉強になった。「洗脳の最前線」という言葉が、この問題の難しさを象徴している。「簡単にイスラエルとパレスチナのどちらかが善で、どちらかが悪だと結論付けられたなら、それはあなたが何も知らない証拠だ。」とはいえ、調べればわかるような事実の記述も多く、現場で体験した外交官ならではのエピソードをもっともっと知りたかったが、日本の国益を第一とする公人には限界があるのかもしれない。その分最後の強いひとことにはその葛藤がにじみ出ているようで、おもわず背筋が伸びた。A-。2024/08/28
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