ハヤカワ新書<br> AIガバナンス入門 リスクマネジメントから社会設計まで

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ハヤカワ新書
AIガバナンス入門 リスクマネジメントから社会設計まで

  • 著者名:羽深宏樹【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 早川書房(2023/12発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784153400177

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内容説明

ChatGPTをはじめとする現在のAIは、巨大な便益とリスクを持ち合わせている。有効に活用するために何を心がけ、どのような社会を設計すべきか。京大「人工知能と法」ユニット特任教授を務める気鋭の弁護士が、「AIガバナンス」の現状と未来を語る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kan

24
AIを教育現場でも活用し始め、ガバナンスの注意点や工夫を知るために読んだ。著者は様々な立場をご経験な上に深い知見をお持ちで、幅広く複雑なテーマが丁寧に解きほぐされ、明快にまとまっており非常に読みやすかった。AI利用の懸念や実際に起きた問題、他技術と異なる点を誠実かつ冷静に伝えつつ、価値の最大化&リスク対処の方向性を示し、怖がらずに踏み込む勇気を与えてくれた。羽深さんには前任校で講演をお願いしたが、温かなユーモアと当意即妙な返しが絶妙で、最先端の波に乗る方はさすが。このような方に新しい政策に関わってほしい。2024/05/22

Tenouji

19
ディープラーニングが出る前の、コンピュータによる認識、翻訳技術は、ゲームにしか使えないとか、プロの翻訳家も「たいしたことないわね」と見下すとか、社会的にも相手にされてない感があったが、いよいよ、脅威として真剣に議論されていることに、感慨深さがあるw。AIって「組み合わせの加速装置」として捉えると、それが人間の何をエンハンスし、どの方向に暴走リスクがあるのかな?2024/05/15

キヌギヌ

8
SFの読み過ぎで頭がSF脳になっており、AI規制には強い関心を持っていたところにうってつけの本書。まず、非常に読みやすい、分かりやすい素人向けの本だった。最新AIがどんなリスクを私たちにもたらすのか、そして社会はそれにどう対応しようとしているのか、知りたかったことがよく纏まっていた。素人にはとっつきにくい法律上の問題は専門用語をなるべく排して解説してあるのもありがたい。こういう頭の良い人がいろいろ考えて世の中回ってるんだなあと実感。2023/12/26

Pustota

7
今ではAIの可能性やリスクについて、目や耳にしない日は無くなった。そんなAIにまつわる問題の特質や、メリットを殺さずにリスクを抑えるルール作りの考え方などが分かりやすくまとめられていて、勉強になった。各国の現状を比較している点なども興味深い。生活の背後にAIがあるのが当たり前の時代に、基本的な知識は誰もが持っておくべきものだと感じた。2024/04/08

うぴー

7
生成AIの登場を機に更に議論が加速しているように思われるAIの規制について、予測不可能性や技術革新のスピードといった特徴に起因して従来のハードローによる詳細な(いわゆるルールベースによる)規制が困難であること、またそれに伴いソフトローによる自主規制が主流になり得ることが一連の流れで説明されており、非常に分かりやすく参考になった。特に各国の法制化の動きやガイドラインの濫立といった、事業者にとって進むべき道に悩む状況の中で、今後のあるべき社会•AIシステム提供者等のガバナンスの仕組みが語られており有用だった。2024/03/09

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