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内容説明
外務省出身の国際情勢分析・情報判断の第一人者が、日本を取り巻く国際情勢を、長期的視点から読み解く。表題作をはじめ、2007年春~2010年春までの論考を集成。この間、日本政治は自民党が野党に転落するなど、混迷を深め、国際社会も厳しい変化の波が襲っている。不動の視座の必要性があらためて問われているのだ。大切なのは、政治を知性による観念で把握するのではなく、先人たちの歴史の遺産で解釈する真正なる保守主義に立脚すること。いまなお「戦後レジームからの脱却」は、いつでも達成できる状況にあると説く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
funuu
12
昭和58年に書かれた本。日本の戦術はあるが戦略はない国であることの重要性の指摘。 明治維新の元勲たちは戦略がないと国が滅びてしまう危機感があった。欧州の動乱。アメリカは南北戦争。その束の間の大国幻想。アングロサクソンと同盟の時は繁栄できた。著者は最近亡くなった。58年当時は中国より日本の軍事力が上であった。中国がこれほど早く強大になるとは予想外であった。戦争の足跡が聞こえてきている気がしてならない。2019/11/24
ZEPPELIN
4
この岡崎さんや三宅先生など、保守の重鎮と呼ばれた方々が第二次安倍政権の成果を見ることなく亡くなられたのは残念。掲載されているのが第一次安倍政権から民主党政権までの話題なので、内容は少々古いが、日米同盟を強固にし、集団的自衛権の行使を可能にせよという岡崎さんの以前からの主張は不変。安全保障の話をすると戦争支持と言われ、愛国心というと右傾化と言われる我が国において、戦後レジームというものは本当に巨大な壁なんだなと実感する。逆に、そのレジームから脱却されると困るであろう人が多いこともよく分かる2015/07/03
Mitsuaki Saito
1
保守/革新、右派/左派、リベラルetc、何か意味わからなくないですか。その対立軸は国によって異なるそうで、日本でも時代とともに変わるよう。自衛隊も、村山内閣は合憲にしたし。。。岡崎氏いわく、保守とは国家、民族、家族を守ることだと。ん~、共産党を除いてこれに反対する人はいないと思うけど。日本で右派/左派とかって明確に線引きできるんでしょうか。2019/09/17
ハマザキカク
0
概ね同意だがあくまでもバーク主義。経済的自由主義は保守主義とは関係ないとする点だけ異論。2015/07/27
両
0
図書館で提供されていたので読んだ。一部違う考え方もあるが、なかなかおもしろい。2012/10/06