内容説明
大豆、いんげん豆、小豆、ささげ、リマ豆など、世界でどんな豆が栽培され、食べられているか知っていますか? 豆をこよなく愛する著者が、10年かけて66カ国訪問した中から、約30の国・地域のエピソードを厳選して紹介します。メキシコの黒いんげん豆のお焼き「メメラス」、チュニジアのひよこ豆ドリンク「プシサ」、ナイジェリアのストリートフード「ささげの揚げドーナツ・アカラ」、ミャンマー版・納豆「ペポ」など、現地を訪れ食べ尽くした、世界の豆料理の簡単なつくりかた70点も収録。主な豆の分類図付き。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
62
世界各国の豆と豆料理を求めてお豆専門店が現地調査。余談だが、私は豆料理は好きだ。しかし、レトルトパウチされた豆しか使わない。採れたて、もしくは保存が利く豆が手に入ったとしても(しかもその方が安いにも関わらず)それを使って豆料理を作る事はない。その億劫な理由の一つが「長時間、煮込む事」だからだ。本書で多くの地域で豆が食べられる理由が明らかになる。それは「薪の余熱で勝手に煮えるから」。嘗て、豆料理はほったらかし式の忙しい人でも手軽に作れるものだった。その事実は目から鱗過ぎた。2022/05/29
さきん
29
畑するようになって豆の美味しさと種類ごとに違う個性に取り憑かれるようになってきた。日本でさえ何十種類もあるのに海外はその比ではない。在来種まで入れたら数え切れない。尿で虫除け、苦い豆はゲームに、取る時期よって使い方が違い最後は豆の煮汁までご馳走!豆食は、肉がない時代の貧乏食ではなく、手間かかる分の贅沢な食文化だと思う。2022/07/01
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
18
北海道のお豆専門店の後継さんによる、世界の豆レポート。印象に残ったのは「先住民」という言葉の多発ぶり。欧米列強による侵略と豆文化の存続は無縁ではないようだ。欧米から押し付けられる食物ではなく自分たちで育てられる豆の存在が貧しい国の人々の食を支えてきたのだろう。栽培に関わる方々に種を保存するという意識が高いのも、その有用性ゆえなのだろうな。多数掲載されてるレシピはたいへん食欲を刺激するもので読んでてお腹が空いた。2022/05/10
コピスス
6
北海道にある老舗豆専門店の娘が書いた、世界の豆料理の本。世界各国で、一般家庭で作られている豆料理のレシピや豆の保存法などを訪ねて歩く。ひたすら豆、豆、豆。中東とアジアが少なかったのがちょっと残念。日本では煮豆といえば甘い味付けが多いが、世界では甘い豆は料理としてはほとんどないみたい。私は、ソラマメが好きだなー。2025/06/09
ganesha
5
世界66ヶ国を取材した北海道の豆屋さんによる各国の豆食まとめと旅行記。中南米の国々が多く、アフリカ、中東、中欧東欧、アジアと地域色の強い豆料理がたくさん載っている。ルーマニアのラードに驚いた。2022/01/17
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