香りのチカラ - 調香師が知っている、においと人の深いつながり

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香りのチカラ - 調香師が知っている、においと人の深いつながり

  • 著者名:平野奈緒美
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 笠間書院(2023/11発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784305709998

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内容説明

現役の調香師が、香り・においの魅力や、人間がもつ嗅覚の不思議、そして「香りを創りだす仕事」について、様々な角度から深くわかりやすくつづる本。フレグランス製品が好きな方も、自然や植物の魅力を知りたい方も、五感としての嗅覚に興味がある方も、「香り」を通してきっと新しい発見があります。

普段は意識していなくても、香りやにおいは私たちの心や身体に影響を与え、生活を彩ってくれます。季節ごとの花の香り、食卓で湯気とともに立ち上る美味しいにおい、自分の個性や魅力を際立たせてくれる香水、家事に爽快感と達成感を与えてくれる洗濯洗剤や柔軟剤の香り、リラックスタイムに欠かせないルームフレグランス――。
さまざまな形の「香り・におい」が私たちに及ぼす力とそのしくみ、嗅覚と脳の密接なつながり、時代をとりこにした香水の歴史、調香師が香りをイメージし調香する過程、企業の香り戦略など、香りとにおいの豊かな世界を一冊にしました。
フレグランスやアロマ、フレーバーなど香りに興味がある方、必読です。

目次

【目 次】

はじめに

1章 目には見えない香りのチカラ
嗅覚の誕生
 五感で感じる香り
 嗅覚の大きな役割
香りは人を動かす
 自然からの贈り物
 森は香っている
 森林浴あれこれ

2章 香りが脳と心に届けるもの
においを感じる仕組み
 香りはどこで認識されるのか?
 鼻からの情報が伝わるまで
私たちが香りを嗅ぎ分けられる理由
 さまざまな香りにどう対応している?
 バラの種類まで判別できる嗅覚
香りと記憶の関係
 なぜ香りやにおいは記憶されるのか
 嗅覚の豊かな可能性
香りと人体のつながり
 香りの心身への効果
 現代まで生きるアロマセラピー

3章 調香師が創る香りの世界
香りを創造する調香師
 調香師の役割
 パフューマーの仕事
 創香開発の流れ
調香師になるための訓練と学び
 香りのハーモニーは知識から生まれる
 パフューマーの素質とは
 仕事を支える基礎
 香料学校という選択肢
イメージを香りで表現する
 香りを組み立てる「創香」
 イメージから香りへの変換
 「評価」を重ねて香りをまとめる
 時代に合った香りを創るには

4章 人々を魅了する香水
人と香水の絆
 5000年前から香りは愛されてきた
 香水ヒストリー
 時代をとりこにした香りの系譜
 一つの香水が生まれるまで

5章 世界は香りの素材に満ちている
文化と化学を育んだ香料原料
 香り文化の誕生と広がり
 天然香料と合成香料
 天然香料の採取法
 天然香料のプロフィール
 香りの世界を広げる合成香料
 香料とどう向き合うか
身近な自然の香りを採り入れよう
 インスピレーションの原点は自然
 日本の樹木の香り
 四季の香り――植物の生存戦略
 香りも味も刺激的なハーブ・スパイス

6章 商品としての香り
生活の中の多様なフレグランス製品
 日用品に「使うよろこび」を与える
 化粧水と香り
 お風呂の必須品「石鹸」
 シャンプーの変遷
 ファブリックケアの香りで家事を楽しく
 芳香剤というリラクゼーションアイテム
 生活に小さな幸せをもたらす
企業の香り戦略
 購買意欲と香りの関係
 香りマーケティング
 これからのフレグランスの香りのあり方

7章 香りの旅に出かけよう
旅で積み重ねた香りの記憶
 旅の香りが人生を豊かにする
 甘く優しい風が流れる島――ハワイ
 エキゾチックな異国の香り――モロッコ
 香りが解き放たれる街――パリ
身近なもので楽しむ香りの旅
 思い立ったらすぐ出発
 生活の中の小さな旅
香りを聞く旅
 聞香という体験
 お香を通して広がった日本の香り文化
 銘香木を科学する

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

笑う門には福来る

5
憧れのお仕事、調香師。2024/01/28

ひねよし

4
「人間が情報を得るための五感の割合は、視覚83%、聴覚11%、嗅覚3.5%、触覚1.5%、味覚1%」であるらしいとのこと。私は視覚を失っているので、多少匂いに敏感になっていると思う。香りの歴史、香りの作り方など興味深い。香りを言葉で伝えるのは結構難しいと思うけど、この本に様々な匂いのイメージが書かれていて参考になる。香りの描写が出てくる小説などがおすすめされてて読んでみようと思う。2024/08/19

Yuri

4
この世に存在する香り全てを教えてくれる本。専門的な箇所は難しかったけど読みごたえ抜群でした。また再読してみたいです。2024/02/16

つくし

3
広範囲にわたって「香り」について綴られている本。不思議と読むこと自体にアロマを焚いているときの効果を感じるような心地よさがありました。特に森林浴の話が興味深い。2024/09/15

Erika

3
扱っているテーマは五感の発達、香水の歴史、調香、天然香料と合成香料、日用品と香りの関係、香りが体や精神にもたらす効果、お香文化、香道、、、等々。著者が調香師である為、調香師の仕事内容が紹介されている。企業から依頼され半年~1年程かけて試作を繰り返しやっと完成した香りでもコンペで勝てなければ採用されず、かなり厳しい世界だ。調香師はすぐに仕事に取り掛かれるように多様な香りのアイデアを頭の中にストックしておかなければならず、情熱が無いと出来ない仕事だなと感じた。内容はすごく面白くて香りの奥深さに触れられた。2024/09/16

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