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内容説明
〈どくいり きけん よんだら 死ぬで〉
グリコ・森永、阿部定、三億円、よど号、口裂け女……。昭和の御世を彩った有名すぎる怪事件の「局所」に切り込む、前代未聞のコミック事件簿!?
舞台は週刊誌編集部。新人男性記者と先輩女性記者がコンビを組み、昭和の時代に起きた怪事件の、セピア色に染まった“真相”に迫ります。
昭和元年(大正15年)12月25日に起きた「新元号誤報事件」から始まり、「阿部定」「津山30人殺し」など戦前の猟奇事件、「帝銀」「下山」など占領期の難事件、「三億円」「グリコ・森永」など未解決事件、「口裂け女」「エリマキトカゲ」など珍事件まで、64年にわたる昭和の御世に起きた怪事件を総ざらい。珍事件、怪事件、未解決事件でたどる昭和グラフィティ!
『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』シリーズの著者ドリヤス工場の最新刊。本作は、文豪たちの仰天エピソードを盛り込んだ文壇事件簿『文豪春秋』の続編という体裁でもあります。
【本書で取り上げる昭和の怪事件30】
光文/煙突男/大森銀行ギャング/白木屋火災/忠犬ハチ公/阿部定/恋の樺太逃避行 /津山三十人殺し/ひかりごけ/接吻映画/帝銀/下山/金閣寺放火/アナタハンの女王 /太陽族/南極犬タロとジロ/永仁の壺/名張毒ぶどう酒/金嬉老/三億円/よど号/目玉男/グアム島の横井さん/あさま山荘/金大中/ロッキード/口裂け女/グリコ・森永 /エリマキトカゲ/机「9」文字
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei-zu
29
世代的にリアルタイムでは「口裂け女」のあたりから記憶がある。「ポマード」って叫ぶといいらしいよと噂しあった小学生時代。「グリコ・森永」は、父が企業応援のための「千円パック」を買ってきました。戦後すぐの事件も概要がわかりやすく説明があって、楽しい。平成もやがて、思い出話として語られるのでしょうね。2024/05/25
Schunag
17
純然たる個人的感想ですが、社屋や周辺の風景のみならず、資料室の書架とかロッカーとか応接スペースの椅子とか1週間分の新聞をはさんだのを横に渡して並べるラックとか、文春社内の備品に忠実に描かれていて楽しい。2024/01/27
澤水月
15
戦前、戦中も。戦後はよど号(こんなギリギリ状況だらけだったとは!最近自分が羽田事故絡みで大変な思いしたので実感)、目玉男、あさま山荘など左派事件の感慨に耽った読後数時間に連続企業爆破の容疑者を名乗る男がリアルに名乗り出て驚愕。もちろん令和は昭和と繋がっている…。前作・文豪春秋の人物とつながるドリヤス文春バース。文学以外のコレ系も続けてほしい、頭に刻まれやすい2024/01/27
こぺたろう
14
三連休で読了。自分は昭和生まれですが、物心がついたのは平成に入るかどうかの年齢。名前しか知らない事件や出来事がほとんどだったので、非常に新鮮でした。本書の平成版、出版されないかな。出たら、絶対買いたい。さあ明日からもまた仕事頑張ろ。2024/09/23
みやしん
13
昭和のお茶の間を賑わせた怪事件並びにブームを第三者的に解説。作者お得意の水木風タッチが怪奇に花を添える。紙面に制限があるためどうしても割愛されてしまう部分はあるが、それでも認識の整備には役立つ。白木屋火災は小生もかなり誤認があった。「9」机事件は昭和だったんだ。巻末に年表があったけど、まだまだ素材に事欠かない。是非続編希望。2024/06/26