角川ホラー文庫<br> 影牢 現代ホラー小説傑作集

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角川ホラー文庫
影牢 現代ホラー小説傑作集

  • ISBN:9784041142035

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内容説明

『七つのカップ 現代ホラー小説傑作集』と対をなす傑作ホラー短編8選。大都会の暗い水の不気味さを描く鈴木光司の「浮遊する水」。ある商家の崩壊を
陰惨に語る宮部みゆきの時代怪談「影牢」。美しく幻想的な恐怖を描く小池真理子の不気味な地下室が舞台の「山荘奇譚」。記憶の不確かさと蠱惑的世界を
描いた綾辻行人の「バースデー・プレゼント」など、ホラー界の実力派作家によるオールタイムベスト! 解説・朝宮運河
【収録作】鈴木光司「浮遊する水」(『仄暗い水の底から』角川ホラー文庫
坂東眞砂子「猿祈願」(『屍の聲』集英社文庫
宮部みゆき「影牢」(『あやし』
三津田信三「集まった四人」(『怪談のテープ起こし』集英社文庫
小池真理子「山荘奇譚」(『異形のものたち』角川ホラー文庫
綾辻行人「バースデー・プレゼント」(『眼球綺譚』角川文庫
加門七海「迷(まよ)い子」(『美しい家』光文社文庫
有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」(『赤い月、廃駅の上に』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

107
ホラー分野では高名な作家さんばかりなのでかなり期待値が上がっていたのですが残念なことに私にとってはほとんどが既読の作品でした。ただ読み直してもさすが、というような作品が多かったのは確かです。鈴木光司さんの「浮遊する水」、宮部さんの「影牢」、小池さんの「山荘奇譚」はやはり楽しめました。2024/01/22

yukaring

81
朝宮運河さん編の現代ホラー小説傑作集。『七つのカップ』に続いてこちらも読まずにはいられない超豪華なラインナップ。既読も多かったがやはりホラーのオールタイムベストは何度読んでも面白いし読むたびにゾクッとさせられる。鈴木光司さんの『浮遊する水』や坂東さんの『猿祈願』小池さんの『山荘寄譚』は怪しくも美しい世界に魅きこまれつつ衝撃的なラストに戦慄、不可解で蠱惑的な世界の虜になる綾辻さんの『バースデー・プレゼント』や有栖川さんの『赤い月、廃駅の上に』などさまざまなテイストが楽しめるホラー好きにはたまらない1冊。2024/01/10

かぷち

68
表紙のイラストが狂おしい程好き。かわいいですよね。帯も良くて「ホラーはここから始まった!」なんてあったら買わないわけにはいかないでしょ。90年代のアンソロジー、ホラー好きなんだけど普段は映画ばかり観ていたので既読作品は無し。初っ端から『仄暗い水の底から』の原作でテンションup、こんなに短い話だったんですね。坂東眞砂子さん(死国の作家さんなのか)、三津田信三さんは初読、なかなか好みのスタイルで他の作品を読んでみたくなった。姉妹編の七つのカップも購入済、これはすぐ読まなきゃ。2024/01/26

猫ぴょん

57
ひゃ〜😱怖いねぇ😱だったら読まなきゃいいのにね😅 ハイ😅矛盾の塊の我でございます。8人の作家さんによるホラーどれも怖いねー。鈴木光司さん、宮部みゆきさん、坂東眞砂子さんの作品が既読。 小池真理子さん「山荘奇譚」 と有栖川有栖さん「赤い月、廃駅の上に」が特に怖かったなー😱 なんか凄くありえそうな話しなのが怖〜。 だからさ、曰く付きの場所とか行くの止めようよね。ホントに。 怖いもの見たさってろくなことになんないもんね。 ぷるぷる。2024/04/26

sin

56
鈴木−確証の得られない怪異…坂東−因果といえ逆恨み…宮部−幽霊の正体みたり…三津田−不気味製造作者…小池−リアリストいざとなると弱腰…綾辻−困惑、スタイルただそれだけ…加門−東京大空襲で亡くなった者の魂は寄り添う者を求めて彷徨う…有栖川−遠出するひきこもり、怪に出会し意気消沈す…昨年(2024年)、創刊から三十周年を迎えた角川ホラー文庫、その節目の年を記念して創刊年度以降に発表されたホラー短編から編纂されたアンソロジーで、安定した力量の作品が揃って収められているが、そのせいかやや大人しく感じてしまう。2024/07/03

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