蒋経国と李登輝 - 「大陸国家」からの離陸?

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蒋経国と李登輝 - 「大陸国家」からの離陸?

  • 著者名:若林正丈
  • 価格 ¥2,860(本体¥2,600)
  • 岩波書店(2023/12発売)
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  • ISBN:9784000044004

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内容説明

中国大陸の失地回復の宿願を抱いたまま 逝去した父・蒋介石を継いだ蒋経国は,長期の戒厳令を布き,対外危機をはねのけ,果敢に台湾の経済建設を進めた.次いで台湾出身の総統に選出された李登輝は,漸進的民主化によって国民の新たな統合を図る.彼の進める「静かな革命」は,台湾を中国に吸収させるか,別の国家へと導くのか?

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目次

刊行にあたって
台湾地図
序章 場所の悲哀・場所の幸運――台湾という舞台
1 台湾をめぐるアイデンティティの政治
2 台湾という舞台
第一章 蒋経国と「ソ連経験」
1 幼少時代
2 「連ソ容共」の時代
3 同志二コラ――スターリンの人質
4 「太子」の帰還、「太子」のデビュー
第二章 「台湾人として生まれた悲哀」
1 移民の末・植民地の子
2 戦争の影
3 二・二八事件
4 省籍矛盾、そして「白色テロル」
第三章 権力の旅へ
1 台湾撤退
2 起死回生
3 党の「改造」
4 特務、政工、救国団
第四章 表舞台へ
1 農地改革
2 経済発展
3 地方自治と政治エリートの二重構造
4 権力の階段を上る「太子」
第五章 孤立と繁栄のマネジメント
1 権力継承と「中華民国」の対外危機
2 「十大建設」
3 「増加定員選挙」
4 「台湾化」の寵児
第六章 窮地に立つストロングマン
1 社会の変貌
2 「党外」勢力の誕生
3 複合する危機と美麗島事件
4 ストロングマン最後の応戦
第七章 台湾人総統の闘争
1 「総統兼党主席(ストラングマン・シフト)」を手にする李登輝
2 二月政争
3 「憲政改革」
4 「大陸政策」の形成
第八章 初代民選総統
1 海を渡ってきた「族群」から台湾土着の「族群」へ
2 「中華民国在台湾」のイデオローグ
3 「中華民国在台湾」のセールスマン
4 「飛弾」と「選票」
あとがき――「終章」に代えて
参考文献
関連年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

4
李登輝は当時(97年)総統在任中ながら、すでに権威は確立し、方向性も確定していたので、その後の政治状況を鑑みても、本書の今日的価値は失われていない。ただ、主役は蒋経国だと思う。台湾の数奇な歴史と分かちがたく結びついたその生涯は運命的とさえ言える。2020/09/27

ホンドテン

0
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