昨夜の記憶がありません

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader

昨夜の記憶がありません

  • ISBN:9784794974051

ファイル: /

内容説明

しくじり続きの飲酒の夜々、苦しみと発見の断酒の日々    
元アルコール依存症の女性ライターがつづる、ユーモアとペーソスたっぷりの再起エッセイ!

【『アル中ワンダーランド』まんきつさん推薦!】
「共感しすぎてつらさをともなう一冊であると同時に パズルのピースがピタリとはまる解放感がありました」

サラはニューヨークで働くライター。6歳でビールの味を知り、学生時代はバーボンでバカ騒ぎし、就職した新聞社ではワインをあおってキーボードを叩く。そんな酒漬けの日々を送っていた。しかし飲酒による記憶障害「ブラックアウト」にたびたび陥り、出張先のパリでは気がつくと見知らぬ男とセックスの真っ最中! やがて彼女は決意する。「わたし、酒をやめる」
原著刊行から8年経ってなお、アメリカ本国で売れ続けているロングセラーエッセイ。女性のアルコール依存症が増加する現代のおける必読書であり、お酒に失敗した経験のある人、人生の再出発を余儀なくされた人を、共感と笑いで励ましてくれる一冊です。

■目次
前奏 光の都
0 酒を飲む女たち
I 飲酒の夜々
1 ビール泥棒
2 飢え
3 男物の服を着る
4 仕事中も飲む
5 知らない人
6 ずっと夢見てきた人生
幕間 はじまり
II 断酒の日々
7 ほかに方法ないの?
8 ものすごく気まずくさせる存在
9 ひたすら食べる
10 セックス
11 パワフルなバラード
12 ここがわたしの場所
訳者あとがき

◆訳者あとがきより 「(著者のサラ・)ヘポラが酒をやめられたことは、もちろんすばらしい成果だけれど、それよりも価値があると思えるのは、彼女が人生のどん底に陥っても、そこから立ち上がる方法を自分で体得したことだ。わたしたちの誰もがそれを身につけたいと思っているはずであり、ヘポラが語るストーリーはアルコール依存症に悩む人だけでなく、自分の進むべき方向が見えなくなった人や、承認欲求に振り回されて本当の自分がどういう人間だったかわからなくなった人にも、きっとヒントをあたえてくれると思う」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

18
アルコール依存症の本は色々と読んできたけれど、その人が生きている文化と切り離せない病なだけに、いま現在を生きる当事者の声で書かれた内容が生々しく、リアルだった。語りかけてくるような軽い読み心地で、自分にも覚えがある失敗談が語られる。著者がお酒をやめるきっかけになったのは健康問題ではなくたび重なるブラックアウトとそれに伴う問題行為で、それがすこしずつ深刻さが増していき、ついには断酒を意識するようになる。アルコールを止めるということが本当に意味するものを前にした著者の戸惑いがリアルで、良かった。お勧め。2024/02/02

春水

2
アルコール依存症の著者が自分の弱さを認め、断酒を決断し実行していく過程を綴ったエッセイ。 酒飲みにとっては目を背けたくなるような見に覚えのあるエピソードが続き辛い気持ちになった。一方でそんな状況から立ち直った著者の勇気にも励まされる1冊。 断酒にまつわる話ではあるものの友人とのシスターフッド的な関係性や、コンプレックスとの向き合い方など一人の人間が自分の弱さを認めるまでの物語でもあり、そういった視点からも楽しめる内容だった。 今年こそ酒を辞めたいと思いつつ酒を飲みながらこの感想を書いている。2024/01/07

yo_c1973111

1
酔っぱらって昨夜の会話の詳細が思い出せないなど、小生も経験ありますが、”ブラックアウト”(原題)とは、それとは幾分違うようです。  ふと気がつくと”あったこともない男の上に乗っている”こともあるらしい(著者は女性)。つまり自身の欲求の延長線上で、抑えが効かなくなっているような感じに思えます。 時系列の女性の成長過程、仕事・人間付き合いの四半世紀をまとめたエッセイのような感じです。 文章は比喩表現など含めて面白くクスッとなるところもいくつかありましたが、性表現など少し開けっ広げ過ぎにも感じました。2024/03/18

jolly

1
読みにくいただのアル中自虐エッセイ。 2024/03/01

Misa-pi

1
酒を飲むことで私達が無くしてきたものはなんだろう。表題にあるように昨夜の記憶だけではない。友達。趣味。自信と良心。家族。仕事。時間。財産。健康。自尊心。そして自分自身。そこまで行くと、酒を辞めることはとても難しくなる。酒しか無くなっているから。酒がなりたい自分にしてくれると信じているから。酒をやめたら自分の力が消えてしまうと恐れているから。本当は空っぽの自分に気付かずにいさせてくれるから。孤独の殻を破ってゆく後半の筆者の勇気にとても励まされた。2024/02/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21707655
  • ご注意事項