内容説明
美しく我儘なクラスの女王様・陽子と、彼女が想いを寄せる無口で風変わりな牧子、そして真面目で兄弟思いの硬派な一枝。女学校で繰り広げられる少女たちの三角関係の行方は--。解説=宮田愛萌、内田静枝
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
松本直哉
20
遊泳禁止のブイを越えて泳ぎ、検問を突破してタクシーを走らせる、やりたい放題の破天荒な陽子、ロボットのように生真面目だったのに、贈り物の取り違えからぐらりと思いが乱れる一枝、対照的な二人の間で揺れながら成長する牧子の奏でる不協和音と協和音に惹きつけられる。肉弾三勇士の歌が流行り、男子はすべからく兵士となり報国すべしとされた時代、一旦はピアノに鍵をかけられてその夢を否定されてもピアノを愛さずにいられない少年や飛行機の構造に魅せられる少年の夢を肯定して励ますのは、この時代には勇気のいることだっただろう。2026/04/20
姫宮
7
交代しなさすぎて読むのに何ヶ月かけたんだって感じぃ。 序盤は時代を感じる文章に入り込みづらかったけど、慣れると読みやすく感じた。 少女小説っていうジャンルがあるんだなあ。 年頃の少女特有の感情、理解できすぎる。 あと表紙可愛すぎる。2026/05/16
Ruco
3
10年前に読んでたら興奮しすぎて気が狂っていただろうなと思うなどした 雰囲気がほんと〜に良すぎる どの時代でも気が強くて強引な美少女は最高 モダンで美しくて麗しくて鼻をつんと突くような青臭さがあって 最高だった 河出文庫から出てるのも良い 何もかも良い2023/09/04
あんこ
3
「返らぬ日」に続いて復刊おめでとう&ありがとうございます。タイプの異なる三人の少女による関係性の変化を描いた話ですが、各家庭の様子の描き方も秀逸でした。牧子の父はこの時代の父らしく厳格で男子第一主義的な所があったので、もしかして悲しい結末を迎えるのかと思っていましたが、最後の最後で娘に心を開いてくれて嬉しくなりました。陽子は本当に奔放な子ですが、彼女に惹かれる気持ちはよく分かります。三人が本当の友情で結ばれて、思わず拍手を送りたくなるエンドでした。2023/08/23
くまゆう
2
想いを寄せると言われると恋愛方面かと思うけど、そうじゃなくて、でも「私が貴方の一番になりたい」って気持ちはあって……。現代が舞台の小説ではなかなか見ることができない関係だなぁと思った。2025/11/15




