文春新書<br> 美味しいサンマはなぜ消えたのか?

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文春新書
美味しいサンマはなぜ消えたのか?

  • 著者名:川本大吾【著】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 文藝春秋(2023/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166614370

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内容説明

スーパーの魚はなぜマズい!?

深刻な大不漁、超高値、外国産のシェア拡大――。取材歴30年以上の「さかな記者」が明かす、日本の漁業・水産業が衰退している訳。

日本の食卓を壊したのは誰だ?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

36
深刻な大不漁、超高値、外国産のシェア拡大。日本の漁業・水産業が衰退している理由を取材歴30年以上のさかな記者が明かす一冊。冷凍技術が発達し、遠方からも安定して鮮度の良い魚が確保できるようになったことで輸入魚が幅を利かせる現状。不漁な上に安いイメージが定着して売りにくいイワシ、消費される多くは外国産のサバ、サンマが近年不漁となったいる様々な理由、大間まぐろのブランドを巡る問題、ノルウェー産サーモンの襲来といった様々な問題が挙げられていましたけど、変化してきた食生活もあって立て直すのは簡単な話ではないですね。2024/02/08

anken99

4
タイトルに惹かれて購入。近年、あれだけ毎秋に毎日のように食べていたサンマが、ほとんど口にすることもなくなっていたのだが、本書にはそういった日本漁業、そして魚産業の最新事情が大変分かりやすく書かれている。どれも大変面白いトピックばかりなのだが、ノルウェー産サーモンの日本での大成功のストーリーは、これまでまったく知らなかった。たしかに、かつて「サケ」は寿司ネタになかったし、それが今や人気ネタの代表格に。サーモンを安売りすることなく、日本というマーケットに目をつけたノルウェー人の慧眼はすごい。2025/06/09

コオロ

4
タイトル、美味しいサンマどころかサンマ自体が消えかかってますよね。去年、高くて食べられなかったもの。落語『目黒のさんま』は「目黒でサンマが獲れるわけないだろ」とツッコミを入れる笑い話だが、それにあやかる「目黒のさんま祭り」は今年開催できるのだろうか。気仙沼サンマの不漁により山形では一足早く中止になったけど。地魚ではないものを名物扱いしているとこういう弊害があるんだなあ。2024/08/16

みなもと

3
国内漁業が衰退し、外国からの輸入頼みとなってきた日本の魚食事情。サーモンがノルウェー産がメインとは知っていたが、サバ(ノルウェーなど)や鰹節(インドネシアで加工)までもが海外からの輸入でまかなっているとは知らず、驚きだった。「食糧の安全保障」を守るためにも農林水産業がこれからも続いていけるように工夫が欲しいところだ。本書はノルウェーでの漁業の方法について紹介するなど、そのためのヒントになるような事例がいっぱい載っていると思う。2024/01/20

女神の巡礼者

2
この秋サンマを食べることができなかったことから、本書のタイトルに飛付きました。かなり昔に書名を失念してしまったのですが、イワシやサバやサンマなどの近海で獲れる魚種が時代とともに交代するという本を読んで、海洋生物の生態に興味をもっていて、近年のサンマ不漁もそんな魚種交代なのかと思っていましたが、そうやらそれだけではなさそうですね。ただし、もっと科学的な内容を期待していたのですが、通信社のジャーナリストである著者のリポートで、概要はわかりますが、もっと深い学研的なものを期待していたのでちょっと残念でした。2024/02/19

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