内容説明
80年代、甲子園で怪物と呼ばれた投手・野中徹博と応援団長との友情を描くドキュメンタリーを超える青春小説(ザ・フィクション)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雪丸 風人
17
旧タイプの応援団を描いた熱い作品、かと思ったらそれだけじゃなかった!主人公は野球名門校の応援団に引き入れられた高校生。向かうところ敵なしだった彼が、独特の世界の中でもまれながら男を磨いていくストーリーです。目が離せないんだけど、この鉄拳制裁とかどうなのよと感じながら読み進めていたら、中盤でまさかが起きた!さらに、終盤に思わぬ展開も!まさに「物語は二度始まる」といったところでしょうか。主人公の覚悟もいいのですが、もう一人の主役であるエースの生き様に共感する人が続出しそうです。(対象年齢は13歳半以上かな?)2024/02/10
joyjoy
6
若い頃、甲子園で、エールの交換に感激した。敬意を示せるのは確かな自分があってこそ? 誰かを本気で応援しようとすると、その人に恥じない在り方を求めるようになるのかもしれないな。応援することで、自分も強くなる。 また、応援することは、祈りのひとつのかたちのようにも思う。誰かのために祈ることで、自分自身も力を得ること、ある。東の母親が「お父さんの応援団長」だったように、父親も東の応援団だったね。みんなが誰かの応援団であるし、みんな誰かに応援されている。応援するとは?と考えるうちに、生きるとは?と考えさせられる。2024/04/22
ハッピー
3
【図書館】ダ・ヴィンチの新刊情報で気になった初読みの作家さん.1983年中京高校で怪物と呼ばれた投手野中徹博と応援団長の東淳之介.マウンドとアルプススタンドを通したふたりの友情を東目線で描く1冊.阪急を戦力外になった後,野球から数年離れたのに中日で復活したことにびっくりしました.2024/04/28
みさと
3
中京高校(現中京大中京高校)野球部が最強だった時代の昭和末期の物語。甲子園で優勝することを誓ったエース野中と、彼とチームにエールを送る応援団長東の青春。東は、中学時代まで野球少年だったが、中京高校に入学するとき、「怪物が来る」と知って野球を辞めてしまった。目的を見いだせないままクサクサした日々を送る彼が出会ったのが応援団だった。自分たちの応援が野球部員の力になることを信じて、団旗を掲げ、腕を振り、声をからす。野球部は前人未踏の甲子園百勝をあげ、優勝を目指して進む。その前に県内や全国の強豪校が立ちはだかる。2024/04/22
北原悦子
1
良かった❗️2024/04/23