内容説明
少年、雛が目を覚ますと、川岸に倒れていた。自分は誰か? どうしてここに? 記憶をたどるもはっきりと思い出せない。当て所なく彷徨ううちに、奇妙な二人の男に出会う。人形の体を持つ無感動な形代と、彼に付き添う慇懃無礼な継喪。彼らによると、ここは生と死の間“黄泉平良坂”。そして彼らは彷徨う魂の行き先を導く“骨組堂”の住人だという。
雛は欠けた記憶を探すため、彼らの仕事を手伝うことに。しかし魂の未練を接ぐ骨組堂での生活は、やがて形代と継喪が抱える咎へと連なっていくことになり――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なみ
17
知らない場所に倒れていた雛は、骨となった魂を導く仕事を手伝うことに。 次々と魅力的なイケメンが出てきます。特に寡黙だけど優しい形代さんが好き。 話が進むにつれて明らかになっていく、継喪や形代、獣飼いの過去が切なかったです。 生と死の間にいる雛が、色々な人やものに触れて下した決断にはグッときました。 雛と琴葉よやり取りが可愛くて好きですし、泥人形たちも暴力的な可愛さでした。ぴきー。2024/01/08
紅羽
7
ある日雛が目覚めると、そこはあの世とこの世の狭間にある黄泉平良坂だった。そこで形代と継喪という二人と出会い、雛は自分の欠けた記憶を探す傍らで彼らの彷徨う魂をみちびく手伝いをする事になる。彼らのやり取りが愉快で、面白かったです。まだ謎な部分が残っているので、続編があれば読みたいです。2024/03/28
冬野
4
生と死のはざまである黄泉平良坂に(文字通り)流れ着いた少年雛。記憶を失った雛が、無愛想な形代と慇懃無礼な継喪の手伝いをすることになる和風伝奇。文量の割に設定が多めで雰囲気で読んでしまった部分があった。今何が起こっていて何のために何をしているかが少し分かりにくいけれど、キャラ同士の関係を楽しむのが正解なのかなと思う。装画を見た時点では継喪が気になり、途中で嫌いになりかけ、最終的に一番好きと思ったのも継喪だった。彼のわざとらしい泣き真似好き。言葉足らずだけど実は優しい形代や雛の図太さもけっこう好き。星:4/52024/01/06
ok_ak0203
2
あの世とこの世の境い目。 この世に未練が残って留まる魂が人形として暮らす町。 成仏できるように未練を探す形代と継喪。 そこに流れ着いた雛は、仕事を手伝うことに。 思ったのとは違ったけど、生意気な雛が可愛くなってきて どうなってしまうのか心配だった。 結局、途中で終わってしまって、雛の正体やら雛の記憶やらがはっきりしないままだった。 これは続編ありきなのかな? 継喪のツンデレも嫌いじゃないw 比良坂が平良坂なのは、なにか意味があるのかな?2024/02/20
せんじつ
1
表紙が素敵だったから買ったんだけど……。読んでる最中何度も奥付確認しちゃった。これ令和に書かれた本なの!?平成すぎるでしょ、なにがとは言わないけど……。2023/12/29
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