金属ポルフィリン錯体を用いたバイオインスパイアード材料

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金属ポルフィリン錯体を用いたバイオインスパイアード材料

  • 著者名:湯浅真
  • 価格 ¥3,190(本体¥2,900)
  • コロナ社(2023/12発売)
  • ポイント 29pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784339066630

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内容説明

血液のヘモグロビンのような哺乳類の酵素や金属タンパク質などの活性中心である金属ポルフィリン錯体に焦点を当て,関連する生物無機化学,バイオミメティックケミストリー,そしてバイオインスパイアード材料についてまとめた。

目次

1.金属生体分子の機能
1.1 金属生体分子とは
1.2 金属生体分子の機能
 1.2.1 物質輸送
 1.2.2 物質貯蔵
 1.2.3 物質認識
 1.2.4 物質変換
 1.2.5 バイオミメティクスケミストリーからバイオインスパイアード材料へ

2.金属生体分子の模倣とその作動安定性
2.1 金属生体分子の模倣とは
2.2 非大環状錯体系
2.3 大環状錯体系
 2.3.1 M-サイクラム錯体,M-ペンタアザシクロペンタデカン錯体
 2.3.2 M-サレン錯体
 2.3.3 M-ポルフィリン錯体
2.4 高分子金属錯体系
2.5 金属ポルフィリン錯体系の基礎
 2.5.1 分類および命名法
 2.5.2 合成法
 2.5.3 X線結晶構造解析
 2.5.4 特性と性質,および環境評価
コラム① DSCのデータ
コラム② A-P曲線のデータ

3.金属ポルフィリン錯体による酸素分子の運搬・貯蔵-酸素分子の結合・解離平衡反応-
3.1 ヘモグロビン・ミオグロビンの酸素分子の運搬・貯蔵
 3.1.1 ヘモグロビン・ミオグロビンの酸素分子の結合・解離平衡
 3.1.2 ヘモグロビン・ミオグロビンの酸素分子の結合・解離速度
3.2 金属ポルフィリン錯体による酸素分子の運搬・貯蔵認識
 3.2.1 酸素分子の運搬・貯蔵とその代替物
 3.2.2 酸素分子の運搬・貯蔵の代替技術
コラム③ リポソーム包埋ヘムのリバースボーア効果
コラム④ ストップドフロー測定のデータ

4.金属ポルフィリン錯体による酸素分子の還元-酸素分子の還元反応-
4.1 呼吸と呼吸鎖電子伝達系
4.2 シトクロムc酸化酵素の機能
4.3 シトクロムc酸化酵素のモデル系と燃料電池電極触媒としての利用(焼結系)
 4.3.1 学術的な検討(モデル系)
 4.3.2 これまでの図のまとめ
 4.3.3 電極触媒を視野に入れた検討:熱処理によるCoPor/CおよびCoPPy/C系の応用展開
コラム⑤ カーボン表面のCo構造(Co-N4構造)が地球の未来を変える

5.金属ポルフィリン錯体による活性酸素の検出-活性酸素の酸化反応あるいは活性酸素の検出反応-
5.1 生体における活性酸素
5.2 金属ポルフィリン錯体-配位子系による活性酸素計測:活性酸素センサー
 5.2.1 invivoリアルタイム測定
 5.2.2 糖尿病ラットの前脳虚血再灌流試験
 5.2.3 コリン作動性作動薬投与ラットの前脳虚血再灌流試験
 5.2.4 中等度低体温症に関するラットの試験
 3.2.5 子牛血液中の活性酸素計測
 5.2.6 本活性酸素センサーの活用
コラム⑥ 健康で,長寿で,有意義な社会の実現に向けて

6.金属ポルフィリン錯体による活性酸素の利用-活性酸素の添加触媒反応:抗酸化型抗がん剤-
6.1 抗酸化型抗がん剤とは
6.2 現在使用されている抗がん剤
6.3 SOD-バイオインスパイアード材料とその分子設計:新規抗酸化型抗がん剤の検討
 6.3.1 SOD-バイオインスパイアード材料とは
 6.3.2 高分子系SOD-バイオインスパイアード材料の分子設計のための基本要件
 6.3.3 修飾ヘムタンパク質
 6.3.4 高分子結合金属ポルフィリン錯体
 6.3.5 金属ポルフィリン錯体導入リポソーム(ベシクル)
コラム⑦ "かぜ"は万病のもと

付録:2章に出てくる化合物の一覧
引用・参考文献
索引

感想・レビュー

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株式会社 コロナ社

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コロナ社HPにレビュー全文あり https://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339066630/ ~金属ポルフィリン錯体とバイオミメティクスケミストリーとバイオインスパイアード材料について詳細に記されており、深い理解を得られました。特に身体検査や健康診断などの1項目の方法として生体内でかつその場で活性酸素の検出が可能な測定手段である活性酸素センサー法を取り入れることができれば容易に健康状態の確認ができるため、病気の早期発見に貢献できる有意義な方法であると感じました。2022/11/17

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