内容説明
貧困大国化する日本。本業で稼げなくなり、様々な副業に奮闘する中高年男性を描く。アルミ缶回収、デリヘル送迎、ラブホ清掃、極寒の冷凍倉庫勤務からスタバのバリスタまで、おじさんの副業の悲喜こもごもを活写。「JB press」大好評連載を書籍化!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ma-bo
91
副業(ダブルワーク)おじさんが増えている。動機で最も多いのは収入の補填。他にも子供の教育費等への補充のため等。様々な副業……食品工場勤務、デリヘル送迎、ラブホテル清掃、アルミ缶回収、バリスタ、フードデリバリー、チラシポスティング等に奮闘するおじさんを取材したルポ。副題には『傷だらけの俺たちに明日はあるか』となっているけど、悲惨でドギツいエピソードばかりを故意に集めたりしているわけでは無く、丁寧に取材したことが伺える内容。著者も体験や短期ではあるがいくつかの仕事を応募して実際に経験されたレポートも。2024/03/26
Tenouji
15
いろいろな副業現場での実態が書かれていて、働くことには何か特別な成功法則があるというよりは、やっぱり「ご縁」ですよね、という気持ちになった。2023/12/20
しょう
13
副業の動機で最も多かったのは「収入の補填」、中流家庭では「子どもの教育費」。コロナを機に状況が一変してしまった人も多い。やらざるを得ない状況まで追い込まれる苦悩は切実だ。しかしその一方で本業とは全く違う世界には触れることができる副業、そこに価値を見出すおじさんも少なくはない。肉体労働の副業を「運動不足の解消」と取ることもできる。年齢的な部分で制限される部分もあるだろうが、柔軟な考え方が必要なんだと感じた。2024/03/03
TI
9
同じおじさんとして正規の仕事の後にバイトをするとはよく体がもつなと思う。がんばれおやじ(俺もだけど)。2024/02/13
kuro
7
お金を求めてダブルワークに走る中年を観察した本。香ばしい哀愁が漂っている。明日はどっちだ。2024/04/13