内容説明
2022年11月のサービス提供開始以来、一大ムーブメントとなったChatGPT。その言語処理能力の高さが話題となったように、生成AIの技術革新は速く大きく、私たちの仕事や生活に与える影響が議論されている。ネット広告の効果が低減し、インターネットは衰退していくのか。また、GAFAMのような巨大プラットフォーマー企業はどんな戦略をとるのか。インターネットや社会、ビジネスが今後直面する変化について、コンピューターサイエンスのスペシャリストが解説する。
【目次】
第1章 ChatGPTのしくみ
第2章 想定される応用法
第3章 インターネットを終焉させるのか
第4章 リスクと弱点
第5章 生成AIに関わる法的問題
第6章 社会をどう変えるのか
第7章 国際社会はどう受け入れるのか
第8章 AIを真に使える社会へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
horabook
5
★★★★★:おぉまたもや読書記録1番乗りだ。最近マニアックな本ばかり読んでいると言うことなのかな。しかし、この本はとても良書。正直chatGPTに関する本がたくさんでてきているけれどわざわざ買う気にもならず、使ってみるなりネットの情報でみれば十分と思っていた。とはいえそれで知ったような気分になっているのもどうかと思い、一旦きちんとした情報をインプットすることを目的に読んだが、非常に多面的な視点で幅広くリスクと可能性、今後の課題についてわかりやすく説明されていて全体を俯瞰する意味で非常に有益だった。2023/12/23
takao
2
ふむ2024/12/18
Go Extreme
2
しくみ:高精度・手軽さ・汎用性 学習モデルの複雑化→自然な文章形成 学習モデルによるチューニング・間違いを削減 プロンプトの改変・拡張 応用法:生成情報の拡大 負担↓ 日本語でプログラミング 業務や活動の効率化→無効化 個々の効率化↑→組織・社会の生産性↓ オーダーメイド教材 インターネット;ネットビジネスの終焉 生成AIの共食い リスクと弱点:機能/品質・セキュリティ・法的/倫理的リスク 無知の知がなし 法的問題:学習段階 生成段階 社会:過失・無過失責任 どう受け入れる AIを真に使える社会へ2024/02/08
トナク
1
利用法だけでなくネットサービスの大変化が起こる可能性も論じています。2024/12/15
いけだのどん
1
ChatGPTについての類書はいくつもあるかと思う。著者は技術者でありつつ政府の有識者会議の座長なども務める方で、技術、法整備、社会的位置付け等、少し俯瞰した位置で見るのに本書はいいかもしれない。いい面ばかりでなくリスクや限界も紹介。特に電力の面は詳しかった。学習するときだけでも膨大な電力を必要とするが、生成するときの方が消費する電力が大きい。これが持続可能なものとなり得るか。半導体ベースで省電力で高性能なものも出てくるかもしれないが、現状からは人間越え(AIの暴走等)は考えづらいというのもわかる。 2024/03/27
-
- 電子書籍
- 追放されたおっさん鍛冶師、なぜか伝説の…
-
- 電子書籍
- 手袋を買いに きいろいとり文庫