内容説明
ChatGPTや画像生成AIなど、生成AIのムーブメントは高まり続けています。その盛り上がりや影響力は、もれなく教育界にも到来し、「教員のためのChatGPT研修会」を銘打ったイベントが実施されているほどです。
また、各学校ではAIを活用したカリキュラム進行や授業など、オリジナルの教育スタイルが目下模索されています。
「聞けばChatGPTが何でも教えてくれる」
「自力でやらなくてもハイクオリティのアウトプットが手に入る」
「先生の授業より、AIと触れ合っている方が有益な時間かもしれない」
そんな今、生き残れる教師と、淘汰されてしまう教師、さらにはその違いや教育のあるべき姿とは、どのようなものなのでしょうか?
本書は、実践的な教育者による、AIでゆらぐ教育界・教員に関する疑問や不安への答え、かつ提言集でもある1冊です。
《このような方にオススメ!》
・自身の仕事のあり方や、今後について考えを深めたい教育関係者
・わが子とAIの向き合い方について知りたい親御さん
・これから教育サービスに参入していく予定の民間企業、ビジネスパーソン
※カバー画像が異なる場合があります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ムーミン
27
確かに日本全体としては筆者の言う義務教育の実態なのかもしれません。が、私の地域の教育をリードするスタンスは、もう何十年も前から、筆者が目指しているような教育の姿を求めて、地道に実践を積み重ねています。そこにICTが導入され、その有効な活用のあり方を模索しているところです。2024/01/23
なほこ
8
昔買って本棚に眠ってた本。書いてる内容はごもっともやけど、教師が捨てられる前に、教員不足等で日本の教育が終わると思うよ。ロイロノートのシンキングツールの具体的な使い方は勉強になった。2024/07/24
ほうむず
5
◯高次思考的な生成AIの使い方 →正解のない問いについて考える ①授業を主導する教師自身が高次思考をできる ②生徒に考える技法を授ける ③教師が適切な問いを発する →絞られた問いを示す必要=プロンプト ◯これからの教育=ブルームタキソノミー →思考で遊べる授業 →知識、理解、応用する力だけでなく、分析、評価、創造する力を伸ばす →正解のない問いについて、知識を元に論理的、多角的に迫り、個別具体的な認知とメタ的俯瞰的な認知を行き来しながら、最終的に自分軸に従って決定を下し、新しい価値を創造する 2023/12/24
luckyair
4
タイトルは少し過激だが、至極真っ当な内容と思った。校則や宿題など、昔から疑われず当たり前だったことの見直し。生成AIがたまたまクローズアップされることは多いが、そういうのは氷山の一角。ましてや「誰得」が多すぎる学校の場では、変化させた方がいいことも多いだろうと思った。オワコン化する教師としてあげられているのは、①むやみに自分の担任クラスを一致団結させたがる、②生徒の力を伸ばす基準が定期テスト・受験対策にしかない、だそう。今のコスパタイパ中心思考も、思考の回り道を良しとする次の世代が現れそう。★★★☆2024/03/19
Riopapa
4
AIの時代に教育がどう変わっていくかという話。言っていることはもっともだけど、日本の教育が変わるにはもうしばらく時間がかかりそうだし、その間に教師不足の問題はますます深刻になるだろう。学校制度というもの自体が持続可能ではないのかも知れない。2024/02/17